少女誘拐・性的暴行で米兵起訴、司令官「心配をおかけし遺憾」…少女への直接的な謝罪の言葉はなく
沖縄県内で昨年12月、16歳未満の少女を誘拐して性的暴行をしたとして、米軍嘉手納基地(嘉手納町など)所属の米空軍第18航空団の兵長(25)が不同意性交とわいせつ誘拐の罪で起訴された事件で、同航空団のニコラス・エバンス司令官らが27日午前、県庁で池田竹州副知事と面会し、事件について遺憾の意を表した。一方、被害を受けたとされる少女や県民への直接的な謝罪の言葉はなかった。 【写真】米軍嘉手納基地の第1ゲート(沖縄県嘉手納町で)=東慶一郎撮影
冒頭、エバンス司令官は、「事件について深い懸念を持っており、皆さんにご心配をおかけしていることを遺憾に思う」と述べた上で、「全ての軍人は高い行動規範が、罪を犯した者はしっかりと責任を取ることが求められる」とし、捜査と裁判に全面的に協力すると強調した。
池田副知事は事件について「断じて許すことはできず、強い憤りを覚える。基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に強い不安を与える」と非難。外出制限措置を厳格化するなど実効性のある再発防止策の早急な実行と、被害者への謝罪と適切な補償などを求める抗議・要請文を手渡した。
面会後、エバンス司令官は報道陣の取材に対し、勾留されていたワシントン被告が保釈されたことを明らかにした。嘉手納基地内に拘束し、米政府がパスポートを管理しているという。