【MLB】MVP受賞とWS制覇を同シーズンに達成したのは、今世紀で4人のみ
日本時間11月17日、MLBのMVPが発表され、ア・リーグでは大谷翔平、ナ・リーグではロナルド・アクーニャJr.が選出された。 大谷翔平が所属したエンゼルスはレギュラーシーズンで地区4位、ワイルドカード争いでも9位となり、ポストシーズン進出は果たせなかった。一方のアクーニャJr.が所属するブレーブスは地区優勝を遂げたが、ディビジョンシリーズでフィリーズに敗れ、シーズンを終えた。 いずれのチームも、高い壁に阻まれ“世界一”へたどり着くことはできなかったわけだが、MVP受賞者の中で同シーズンにWS制覇を経験している選手は数少ない。 ■2012年:バスター・ポージー(ジャイアンツ) ポージーはこの年、打率.336、24本塁打、103打点の成績を残し、MVPに輝くとともに、首位打者を獲得している。チームも2年ぶりに地区優勝を果たした。ポストシーズンでは満塁弾を放つなどの活躍を見せ、2年ぶりのWS制覇の原動力となった。この年、ポージーはMVPの他に、シルバースラッガー賞やカムバック賞を受賞している。 ■2016年:クリス・ブライアント(カブス) ブライアントはこの年、打率.292、39本塁打、102打点の成績を残し、MVPに輝いた。チームは、全チームの中で最高勝率となる.640を記録し、ナ・リーグ中地区を制覇。勢いそのままにポストシーズンでも勝利を積み重ね、108年ぶりとなるWS制覇を達成した。ブライアントは、MVPの他にハンク・アーロン賞を受賞している。 ■2017年:ホセ・アルトゥーべ(アストロズ) アルトゥーべはこの年、打率.346、24本塁打、81打点の成績を残し、MVPに輝いた。チームは2度目のリーグ優勝を果たすと、ワールドシリーズではドジャースと第7戦までもつれる死闘を繰り広げ、見事に勝利。史上初のWS制覇を成し遂げた。アルトゥーベは、MVPの他にシルバースラッガー賞やベーブルース賞、ハンクアーロン賞を受賞している。 ■2018年:ムーキー・ベッツ(レッドソックス) ベッツはこの年、打率.346、32本塁打、80打点、30盗塁の成績を残し、MVPに輝くとともに首位打者を獲得した。また、トリプルスリーも達成している。チームはシーズン108勝を挙げ、ア・リーグ東地区を制覇。ポストシーズンでも強豪を寄せつけない強さを見せ、チームとして5年ぶり9度目のWS制覇を達成した。ベッツは、MVPの他にシルバースラッガー賞やゴールドグラブ賞を受賞している。 今世紀に入り、23年間でわずかに4人。MVPを受賞するほどの好成績を残す選手がいても、1人の力ではWS制覇という頂に導くことは難しいということだろう。