「道長さまが好きです。でも…」吉高由里子“まひろ”と柄本佑“道長”のなまめかしい逢瀬に視聴者騒然「美しくて生々しくて…」<光る君へ>
吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第10回「月夜の陰謀」が3月10日に放送され、まひろ(吉高)と道長(柄本佑)の切ない逢瀬が描かれた。貴族社会の現実に絶望した道長と、現実を冷静に見つめるまひろ。結ばれることのない2人の幸せで悲しい逢瀬に、視聴者から共感の声が続出した。(以下、ネタバレがあります) 【写真】まひろ(吉高由里子)とキスをする道長(柄本佑) 「光る君へ」第10回より ■花山天皇を欺き…右大臣家の陰謀、決行 「源氏物語」を生み出した平安時代の女流作家・紫式部の人生を描く「光る君へ」。人気脚本家・大石静氏が脚本を務め、主人公・紫式部こと“まひろ”を吉高が、彼女の生涯の“ソウルメート”となっていく藤原道長を柄本が演じている。第10話では、“寛和の変”と呼ばれる花山天皇の出家に至る事件の全容が描かれた。 自分が中途半端に口添えしたことが裏目に出て、直秀(毎熊克哉)は無残に殺された――。そのことに傷つき落ち込む道長を、兼家(段田安則)はじめ右大臣家の陰謀がさらに追い打ちをかけた。花山天皇(本郷奏多)を騙し、退位させるという計画が秘密裏に進むある夜、道長は家を抜け出し、同じく家を抜け出してきたまひろと顔を合わせた。 ■「藤原を捨てる。一緒に来てくれ」 まひろの姿を見るなり「まひろ、会いたかった」と後ろから抱きしめ、キスした道長。「一緒に都を出よう。海の見える遠くの国へ行こう」「藤原を捨てる。一緒に来てくれ」と、思いつめた表情でまひろにすがった。 普段もの静かで思慮深い道長らしくない熱い告白に、「うれしゅうございます」と目を潤ませたまひろ。だが、「2人で都を出ても、世の中は変わらない。道長さまは偉い人になって、直秀のような理不尽な殺され方をする人が出ないようなより良き政(まつりごと)をする使命があるのよ」と、道長を諭した。 「この国を変えるために、道長さまは生まれてきた。わたしとひっそり幸せになるためじゃないわ。道長さまが好きです。とても好きです。でも、あなたの使命は違う場所にあると思います」。泣きながら直秀を弔ったあの時、2人は抗えない宿命を負ったのだ。貧しい暮らしがどういうものかもよく知っているまひろは、愛しい道長を突き放した。互いに想い合いながらも結ばれることのない2人はその夜、一線を越えた。 ■大胆なラブシーンに視聴者も沸騰 道長が送った恋の和歌にまひろが漢詩で応えるなど、情熱的な道長と冷静なまひろの対比も印象的だった2人の恋のてん末に、視聴者からも熱い感想が飛び交った。 「切なすぎる…!」「この夜、三郎が道長に、まひろが紫式部になったのか…なんてドラマチック」「道長とまひろがとても美しくて生々しくて…苦しかった」「まさにセックス&バイオレンス!大河ドラマでこんなラブシーンを見ることになるとは」といった2人の恋愛への感想に加え、「熱に浮かされた道長を冷静に諭すまひろがかっこいい」「直秀の存在がこんなにも大きく2人の運命に影響していくなんて…。まさに宿命」と、まひろの決断やその背景にある直秀の素材に思いを馳せる声も。放送後、SNSでは「#光る君へ」がトレンド1位に浮上した。 花山天皇を欺いた兼家・道兼(玉置玲央)親子の怪演も強烈な印象を残した第10回。次回は3月17日(日)に第11回「まどう心」を放送する。