【MotoGP】ドゥカティ、フランチェスコ・バニャイヤの契約を2026年末まで延長。今季は3連覇目指す
3月4日、ドゥカティはフランチェスコ・バニャイヤとの契約を2026年末まで延長したことを発表した。 【ギャラリー】2023MotoGP最終戦で連覇達成したバニャイヤ。大喜びだ バニャイヤは2019年にプラマックからMotoGPクラスへとデビューし、その後2021年にドゥカティのファクトリーチームへと昇格した。 そして2022年、バニャイヤは最高峰クラスで初のタイトルを獲得。これはドゥカティにとって2007年のケーシー・ストーナー以来で、実に15年ぶりの快挙だった。 2023年もバニャイヤは変わらず強さを発揮し、ホルヘ・マルティン(プラマック)との争いを制して、ドゥカティ初となるMotoGP2連覇を達成した。 そんなバニャイヤとドゥカティとの契約は、2024年末をもって一旦満期となる予定だった。ただこうした実績を残してきたことから、彼らは契約延長が既定路線だと考えられ、ドゥカティ側も交渉が順調に進んでいると示唆していた。 そしてMotoGPの2024年シーズン開幕が週末に迫った3月4日、ドゥカティはバニャイヤとの契約を2年間延長したことを明らかにした。バニャイヤは契約延長にあたって、次のようにコメントした。 「夢のチームでレースを続けられて、とても嬉しいよ」 「この色を纏うのは僕にとって名誉なことだ。素晴らしいことであり、誇りを生み出してくれる。ドゥカティ、そして僕のチーム、ドゥカティ・コルセの皆と共に、僕らは信じられないほどのコトを成し遂げることができた。この先の3年間も、僕らはもっと成功することを目指して最大限の努力を続けていくよ」 またドゥカティ・コルセのゼネラルマネージャーを務めるジジ・ダッリーニャもコメントを寄せた。 「ペッコ(バニャイヤ)はイタリア製バイクに乗ってMotoGPで初めて世界タイトルを獲得したイタリア人となった」 「我々は力を合わせて、これまで15年間勝ち取れていなかった世界タイトルをボローニャへともたらすことができた。彼は2度のチャンピオンであり、そのバイクに1番を貼るに相応しいことを示してきた」 バニャイヤとドゥカティの契約条件は極秘とされているが、ドゥカティの方針としては基本額として700万ユーロ(約11億4000万円)を設定し、そこに成績に応じた金額が加算される方式になっているようだ。 バニャイヤとの契約を延長したドゥカティだが、残るもうひとつのシートがどうなるかはまだ不明だ。 現在所属するエネア・バスティアニーニは当然延長を狙っており、その一方でホルヘ・マルティンも有力候補のひとりだ。それ以外では2024年からドゥカティ陣営のグレシーニへと加入したマルク・マルケスも、結果次第で2025年のファクトリーチームの候補になると見られている。 ただドゥカティはバニャイヤとの契約延長という重要タスクを片付けたため、まずはライダー達のパフォーマンスを注視して、そして誰をチームメイトとして起用するかを考えていくことになるはずだ。 なおMotoGPクラスのライダーはその大半が2024年限りで契約が満期となる。現在2025年以降の契約を確保しているのは、KTMのブラッド・ビンダー、レプソル・ホンダのルカ・マリーニと、LCRホンダのヨハン・ザルコのみとなっている。
Oriol Puigdemont