米オレゴン州ペンドルトン市から訪問団 VR野馬追体験やサーフィン 福島県南相馬市で姉妹都市交流
福島県南相馬市と米オレゴン州ペンドルトン市の姉妹都市相互派遣交流事業が南相馬市で始まり、ペンドルトン市の訪問団が南相馬市を訪れている。18日、市役所で門馬和夫市長らと懇談した。一行は約2週間、ホームステイして日本文化を学び、市内の高校で同年代の生徒と交流を深める。 10代の派遣生6人と引率者2人が、17日から30日まで滞在している。福島ロボットテストフィールドの見学やVRゴーグルを使った相馬野馬追の体験、北泉海岸でのサーフィンなどで、南相馬市の伝統文化や現状について学ぶ。市内の原町高、相馬農高、小高産業技術高を訪れ、剣道や農業体験などを通じて同年代の生徒と交流する。 市役所で訪問団を迎えた門馬市長は「両市の友好と皆さんが実りの多い派遣になることを願っています」とあいさつした。訪問団はそれぞれ日本語を交えて自己紹介し、南相馬市の印象や楽しみにしていることなどを話した。訪問団からブランケットやウイスキーが贈られ、門馬市長が相馬野馬追グッズなどを記念品として贈った。派遣生のジョシー・ネルソンさん(18)は「まだ1日しか滞在していないが、みんな親切で素晴らしい2週間になると感じている。父が小麦を育てている農家なので、日本の農業がどう違うのか学びたい」と意気込んだ。
相互派遣は2000(平成12)年の旧原町市から続いている。17回目の訪問で、南相馬市からペンドルトン市に向かう訪問団は8月7日に出発する。 (相双版)