トヨタが車両型式申請時の認証試験において7車種を国の定める基準と異なる方法で試験を実施していたことが判明
トヨタは、国交省からの型式指定申請における不正行為の有無に係る実態調査指示を受け、調査結果を5月31日に同省に報告。2014年以降、すでに生産を終了している車種も含め、7車種において国の定める基準と異なる方法で試験を実施していたことが判明し、6月3日に明らかにした。 【画像】対象車種の1台「ヤリスクロス」。
カローラ フィールダー、カローラ アクシオ、ヤリス クロスは出荷・販売を一旦停止することを決定
調査の結果、生産中の3車種(カローラ フィールダー 、カローラ アクシオ、ヤリス クロス)における歩行者・乗員保護試験でのデータ不備と、生産を終了した4車種(クラウン、アイシス、シエンタ、レクサスRX)における衝突試験等の試験方法に誤りがあったことが発覚した。 これを受けてトヨタは、現在日本国内で生産中の前述3車種について、同日より一旦、出荷・販売を停止することを決定。国交省の指導のもと、速やかに立会試験などの適切な対応を進めていく。 なお、対象車両は、すでに生産終了している車両も含め、社内での徹底的な検証において法規に定められている性能に問題ないことが確認されており、対象車両のユーザーはただちに使用を控える必要はないとトヨタは説明している。 このたびの発表に際し、トヨタの豊田章男会長は「日野、ダイハツ、豊田自動織機に続き、グループ内で問題が発生しておりますことに対しまして、トヨタグループの責任者として、お客様、クルマファン、すべてのステークホルダーの皆様に心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」とのコメントを発表した。
MotorFan編集部