『ガンダムSEED FREEDOM』にホンダの大型バイク・ホーク11が登場!? ホーク11とはどんなバイクか解説
ラクス・クラインが青いバイクにまたがっている
21世紀最初のガンダムシリーズとして2002年からTV放送が行われた『機動戦士ガンダムSEED』。 【画像8点】ラクスのまたがるホンダ ホーク11、劇中シーンと実車の写真を見比べる 2004年には続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』をTV放送、そして約20年を経てシリーズ最新作の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が2024年1月から上映されています。 既に大ヒットとなっている『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』ですが、プロモーション映像などで気になる場面が……。 劇中に登場する写真のなかで、ヒロインのラクス・クラインが青いバイクにまたがっているではありませんか。 同じく、主人公のキラ・ヤマトがバイクを走らせている場面も公開されていますが、青いバイクはラクスの愛車……!? 「歌姫」と呼ばれ、作中でも落ち着いた雰囲気(かつ天然!?)のラクスがバイクに乗るの?という驚きもありますが、この青いバイクは何なのか。バイクメディア的に特定してみます。 ──と、意気込んでみたものの、既に公式からほぼネタバレがありました。 大阪・東京・名古屋で開催されるモーターサイクルショーで、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』とホンダのコラボ展示が行われるのですが、「ゴールドウイング」と「ホーク11」が展示されるのです。 ラクスがまたがっている青いバイクは、そのホンダ ホーク11にそっくり。 とはいえ『ガンダムSEED』の世界は、遺伝子調整されて優れた肉体・頭脳を手に入れたコーディネイーターという人類がいるという時代。 ガソリンで動く実在のホンダ ホーク11なのか、形をモチーフとした別物なのか(電動バイクかも)わかりませんが、ホーク11とはどんなバイクなのか、紹介していきましょう。
ホーク11は1100ccの大型バイクで、「カフェレーサー」というジャンル
バイクファンの方には今さらかもしれませんが、ホンダ ホーク11は排気量1100ccのエンジンを搭載したバイクで、運転には大型二輪免許が必要です。 「カフェレーサー」と呼ばれるジャンルのバイクで、ヘッドライトの周りを「カウル」と呼ばれるパーツで覆われているほか、低いハンドルがその特徴です。 ちょっとずつ専門的になっていきます。 メカ的なものが苦手な方はこのパートは読み飛ばして、最後の章までワープしていただいてもOKです。 ■エンジンはモードでキャラ変できる! 1100ccのエンジンは並列2気筒でOHC4バルブで、最高出力は102馬力。6速のマニュアルトランスミッションです。 目一杯回さなくてもパワーが出てくる特性なので、比較的乗りやすいタイプのエンジンです。 ただ、目一杯回しても楽しめます。上限回転数スレスレまで、気持ちよく、スムーズに回っていく特性も持っています。 スイッチでエンジンのモードを変更できる機能もついていて、おおざっぱに言うと「パワー全開モード」「乗りやすいモード」「雨の日とかに安心な控えめモード」に切り替えられるのです。 ■ちょっと特殊な「乗る姿勢」 次にボディです。 ハンドルは低く、またがると体を前傾した姿勢になります。バイクのレースを見たことがある人は、レーサーの人たちが思いっきり背中を丸めて乗っている姿を思い出してみください。そこまで極端ではないですが、それに近いイメージです。 シート(座る位置)の高さは820mmと、ちょっと高め。小柄な人は、つま先立ちになってしまうかもしれません。 ラクスの身長は『SEED DESTINY』の時点(18歳)で160cm。 身長170cmの筆者がまたがった場合でもカカトが浮いていたので、ラクスには少々辛そうな気がしますが、コーディネイターの身体能力だったら何とかなるかも!? そして、デザインのポイントになっている流線型の「カウル」ですがFRPという素材で作られています。 FRPとはファイバー・リインフォースド・プラスチックの略で、ガラスなどの繊維を混ぜ込んだプラスチックのこと。軽くて、丈夫なのが特徴です。 バイクのカウルの素材としてはちょっと珍しく、ホーク11のこだわりポイントとなっています。 ■大型バイクとしては安めの価格 ホンダ ホーク11のお値段は139万7000円。 バイクに詳しくない方は「高ッ!軽自動車と同じくらいするんだ」と思うかもしれませんが、1100ccもある大型バイクとしては安めです。 (余談ですが、最近の軽自動車は多機能で高性能な車種も多く、それらは200万円を超えるものも……)