水産庁の漁業取締船 完全に沈没 岡山・笠岡沖、23日以降に引き揚げ
岡山県笠岡市沖で水産庁の漁業取締船「白鷺(しらさぎ)」(149トン)が21日午前に座礁し船首を残して海中に沈んだ事故で、水島海上保安部は22日、船体が完全に沈没したと明らかにした。燃料とみられる油が周囲に広がっており、巡視艇が前日に続いて防除作業に当たっている。 水島海保によると、沈没は損傷した機関室からの浸水が原因とみられ、21日午後11時ごろに海面から船体が見えなくなったという。23日以降、同庁が委託した業者が近くの港に引き揚げる方針。 事故は21日午前9時40分ごろ、同市の梶子島北側付近で発生。乗組員14人は救助され、けが人はなかった。白鷺は違法操業の取り締まりのため尾道港(広島県尾道市)から淡路島・洲本港(兵庫県洲本市)に向かう途中だった。