今日を「最高の1日」にするには、あえて目標を低く設定すべき理由(滝川徹 時短コンサルタント)
■️1日の目標はあえて低く
私は次のことを1日の目標に設定している。 ・腕立て、腹筋各21回(最近20回から1回増やした) ・ランニングあるいはウォーキング(1時間程度) ・原稿を書く(1~2時間程度) 「たったそれだけ?」と君は思ったかもしれない。その感想は正しい。私はあえて、やらなければいけないことを少なくしている。私だってこんな本を書いているくらいだ。やろうと思えばほかにもたくさんのことができる。もう少しハードな運動でもいいし、ブログやSNSで情報発信……といったように。しかしそうしない理由が当然ある。 そもそも1日の目標を掲げているのはなぜか。それは胸を張れる1日にするため。だから、そう思える基準を無理のない範囲にしているのだ。やることを増やせば達成できない日もでてくる。 たとえば5つの目標を設定して、4つしかできなかったとする。すると「今日は全部クリアすることができなかった」と不完全燃焼な気分を味わうことになる。一方、目標を今のように低めに設定すれば、よほどのことがない限り達成できる。 そうすれば満足して1日を終えることができるのだ。余裕がある日や気が向いたときには数を増やせばいい。追加でブログをひとつでも書けたら「今日はブログの更新までできたぞ」とさらに満足することができる。 ここで気づいてほしいのは、たとえ同じことをやっても「自分の中の期待値(目標)によって、人生の満足度は違ってくる」ということだ。 たとえば同じ15分のランニングでも、毎日15分と決めて実行できたのと1時間を目標にした結果の15分では自分の中での達成感はまったく異なる。15分走ったという事実は変わらないのに、だ。 このように人生の満足度を高めるという観点で見れば、目標や達成基準は低いほうが実は望ましいのだ。たしかに目標が高いほうがやりがいがあるだろうし、クリアしたときの達成感は大きいかもしれない。しかしここでの目的は充実した1日にすることだ。高い達成基準に毎日挫折感や不完全燃焼の気持ちを味わっていたら意味がない。 1日の達成基準は低くすること。そのうえでプラスアルファでさらにほかのことが達成できたなら、その日は最高の1日になる。そんなイメージで毎日を生きていけると、人生の充足度はアップしていく。