理科の授業に無断で「人工妊娠中絶」や「避妊」の話…生徒に『性的欲求の有無問いかけ』生徒ら嫌悪感 男性教諭を停職6か月の懲戒処分 大阪・茨木市立中学校
大阪府教育委員会は、茨木市立の中学校の男性教諭(31)が中学3年生の生徒らに理科時間に無断で、自ら作成したスライド資料などを用いて人工妊娠中絶や避妊の方法などに関する話をするなど不適切な授業を行っていたとして、停職6か月の懲戒処分にしたと発表しました。 府教委によりますと、去年7月に男性教諭は担当する理科の授業時間で学校に無断で学習指導要領を逸脱して「ヒトの性にまつわる話」と題する話をクラスごとに複数回行ったということです。その際に教諭は、録画した人体に関するテレビ番組を流し、自ら作成したスライド資料などを用いて、人工妊娠中絶や避妊の方法などに関する話を行ったということです。 この教諭は中絶や避妊に関する話をする際、生徒に対して性的欲求の有無を問いかけ、「望まない妊娠を防ぐにはどうすべきか?」と繰り返すし質問をしたうえ、自らの性体験を語るなどしたということです。 こうした教諭の一連の言動の結果、中学3年の生徒175人のうち過半数が不快感や嫌悪感を訴えたとしています。こうした行為は、生徒は別の教諭に訴えて事態が発覚したということです。 教諭は聞き取りに対して「命の大切さや中学生でも妊娠するリスクを教えようと思い、自分の性の知識や思いを伝えたかった」などと話しています。 府教委は男性教諭を停職6か月の懲戒処分にしたということです。