今回の衆院選での与党大敗を受けて危うくなるのが、石破政権の存続です。石破総理のお膝元、鳥取では有権者から様々な声が聞かれました。石破総理は今回の衆院選の結果を受けて、28日午後に記者会見を開きました。 石破茂総理： 「国民の厳しい指摘と受け止めている。反省が足りないと叱責された。原点に返り、厳しい党内改革を進め、政治とカネについて抜本的な改革を行う。 党派を超えて議論を行い、速やかに裏金問題を受けた政治改革を進める考えを強調したうえで、首相としての「職責を全うする」として辞任を否定しました。 石破政権に厳しい審判が下された今回の衆院選。一夜明けた28日、お膝元の鳥取でも石破総理に対して厳しい声が聞かれました。 市民： 国民はバカではありません。自民党は国民をまたバカにした悪い行為。 市民： 悪いでしょそれは、非公認の人に金やったりね、それってダメージ厳しいと思う。 市民： いままでの政治家がやってきたことの結果だと思うので、（過半数）割れるのは政治家のみなさんに国民の声が届いた。 一方でこんな声も。 市民： 「裏金問題」とかで自民党の信頼というのが落ちてる中での選挙だったので、マイナス面からのスタートだったので少しかわいそう。 市民： 石破総理に期待していたのでちょっとこの結果が残念。なんとか国民のために頑張ってほしい。 裏金問題に端を発した自民党への逆風は、前の岸田政権から続くもので、石破総理１人の責任ではないと擁護する声も聞かれました。鳥取初の総理誕生に大きく沸いてからわずか約１か月…石破総理の退陣論も浮上するなか、自民党の県連幹部は…。 自民党鳥取県連・斉木正一幹事長： 厳しい、厳しいなんとか（石破政権には）持ちこたえてほしい。 自民党鳥取県連・浜崎晋一鳥取一区選対本部長： ものすごく厳しい状況でありますが、国民目線、県民目線でしっかりとまずは自己反省。我々鳥取県側としてもしっかり支えていかなければならない。 また鳥取県の平井知事は…。 鳥取県・平井知事： ぜひ政治の空白をいたずらに作ることなく、地方創生、東京一極集中の是正などそうした課題が解決される。そういう方向性はぜひ政権の枠組みに関わらずつき進めていただきたい。 東京一極集中の是正など、地方の課題解決に向け邁進してほしいと地方創生のリーダーとして期待をつなぎました。 福村翔平デスク： 石破政権の今後について、選挙後30日以内に特別国会が召集され、総理大臣指名選挙が行われます。与党で過半数に満たなかったため、政権継続のためには野党との協力が必須となります。石破総理はきょう午後の会見で新たな連立を組む可能性について、次のように述べました。 石破茂総理： 今この時点で、連立ということを想定しているわけではない。よく協議をするということから、始めていかねばならない。 一方、議席を大幅に増やした立憲民主党も野田代表の総理大臣指名に向けて、ほかの野党との連携を模索しています。与野党がそれぞれ連立、連携を探る動きは今後ますます活発化する見込みで、石破総理が引き続き政権を担うことができるのか今後の政局を注視する必要があります。