渡辺雄太、NBAベストゲームはネッツ時代から「あの瞬間はベストショット」カイリーのアシストで沈めた逆転3P
バスケットボール男子で、NBA・グリズリーズにて日本人最長6季目を終えた渡辺雄太が21日、都内で記者会見し、「6年間のNBA生活に終止符を打ち、日本に帰ってくる決断をした。NBAでの6年間、たくさんのことを経験させていただいた。夢をかなえることができ、僕にとっては最高で楽しい6年だったのは間違いない」と語った。 渡辺は2018年にグリズリーズで、日本人2人目のNBAプレーヤーとなった。平均在籍年数4~5年と言われる中、6シーズンを戦い、4チームでプレーした。 計213試合に出場し、「ベストゲームは?」と問われると、少し悩みながら「4試合ある」と挙げた。まず真っ先に挙げたのがデビュー戦だった。 残り3試合は2022~23年シーズンに所属したネッツ時代だという。 まずは2022年11月17日のトレイルブレイザーズ戦で「後半3Pが当たり出して、結果的に20点取った。後半、3Pがミスなく5分の5で決まって、最後勝ち切れた」と振り返った。 そして2022年11月20日のグリズリーズ戦。後半に3Pを4本決め、勝利に貢献し「(ベンチに下がるときに)観客が立ち上がって、スタンディングオーベーションで僕の名前をコールしながら迎えてくれたときはほんと鳥肌が立った。ほんとに幼少期の夢を描いたような瞬間だった」と語った。 3試合目は、2022年12月16日のラプターズ戦。カナダ・トロントでの行われた古巣との一戦で「トロントのファンのみなさんはすごく温かくて、自分が去った後もいつも拍手で迎えてくれた」と感謝。この試合は、終盤まで大接戦となる中、渡辺が残り15秒から、逆転の3Pを沈め、チームに大きな勢いを与えたゲームだった。「カイリー・アービングのドライブから、僕にキックアウト(パス)してくれて、僕がシュートを決めた。あの瞬間は、おそらくNBAの中で自分のベストショットなんじゃないかなと思う。すごい印象に残ってる」とかみしめた。
報知新聞社