J1札幌MF青木亮太が9日の湘南戦で2戦連発狙う
ホームでの屈辱をアウェーで晴らし、北海道コンサドーレ札幌がJ1残留への道を切り開く。札幌は9日、敵地で湘南と対戦する。4月に本拠地で戦った際、MF青木亮太(28)の2得点などで後半9分まで3点リードするも、追い付かれて3―3引き分けに終わった。前節3日のC大阪戦(1△1)でゴールを決めた青木は、借りを返す2戦連弾でチームを勢いづけ、勝利で上位との差を詰めにいく。 ***** J1残留へ、勝利だけを思い描き、青木がピッチに立つ。勝てば残留圏17位との勝ち点差を縮められる湘南戦へ「しっかり勝ちたい。それだけの力は持っていると思うので」。己と味方を信じ、勝ち点3取りに挑む。 雪辱を果たす時が来た。4月27日のホーム・湘南戦。左ウィングバックで先発した青木は、後半9分までに今季初得点を含む2点を挙げた。3―0と一方的に見えた試合だったが、そこから追い付かれ3戦連続引き分け。青木も「あの試合次第で流れを変えられていたと思う」と悔やむように、同戦後、7月上旬まで8連敗を含め1勝1分け10敗と低迷した。盛り返してきた今回は、逆転残留につなげる一戦とする。 2戦連発で攻撃を活性化させる。「ゴール前に入っていかないと点は取れない。なるべく前でプレーしたい」とチーム最多の6得点を挙げる青木が、推進力を押し出していく。「今は得点は取れるので。自信を持ってつなぐことをみんなでしっかりやれば、いい結果は得られる」。積み上げてきたものを90分間発揮し、主導権を握り続ける。 試合運びにも細心の注意を払う。前回の湘南戦と後半40分に1点リードを追い付かれた前節・C大阪戦を踏まえ、青木は「勝ちに持っていけない時に同じ展開が多い。ちょっと引きすぎてしまうところはある。こういう状況で怖い部分もあるが、そこをチャレンジしていかないと、いい方向には持っていけない」と受け身にならないことの必要性を口にした。同じ過ちは繰り返さず、今日はしっかり点を取り、リードを守った上で、目標達成への望みをつなぐ。(砂田 秀人) 〇…7日から降り続けた雪の影響で、湘南戦前日の8日も、チームは宮の沢で十分な練習ができなかった。2日連続、一部除雪された狭いピッチの中でのボール回しなどを終え、神奈川県に向けて出発した。順調な調整とはならなかったが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(67)は「我々がやらなければいけないことも求められていることもはっきりしているので。この時期まで来てトレーニングが1回多い少ないで影響はないだろう」と勝利に向けて問題のないことを強調した。
報知新聞社