新札カウントダウンで急上昇 盛り上がる“渋沢栄一の街”の願いとは?
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■祝賀パレード計画 急上昇の街の願いとは? 渋沢栄一のアンドロイド 「わたしの顔が日本の紙幣の肖像画になるなんてとてもうれしいことです」 新一万円札の顔となる渋沢栄一の“アンドロイド”。出生地である埼玉県深谷市にある記念館では発行が間近に迫り注目度が高まっているそうです。 渋沢栄一記念館 栗田誠館長 「(来館者は)昨年の同じ時期に比べますと1.5倍に増えております。全国の皆さんに渋沢栄一を知って頂くきっかけになるといいなというふうに期待しております」 JR深谷駅前では渋沢栄一を“深谷の偉人”として猛アピール。さらに。 新紙幣にあやかったグッズの数々。駅長は7月3日の発行日までに100種類を目指すと意気込みます。 道の駅おかべ 香月幸生駅長 「(渋沢栄一)関連グッズですと(売り上げが)3割アップ。来館者数におきましても、右肩上がりで(2019年から)年々5%ずつ増えている」 深谷市役所では…建物に入るとすぐ目につく場所にカウントダウンボードが。そして職員の名刺まで。さらに市長も渋沢栄一になりきり。 深谷市 渋沢栄一政策推進課 田部井真一郎課長補佐 「祝賀パレードも計画しておりますので、最高潮にしていきたいなと思っています」 ちなみに今回の新札を巡り、市としてはある願いが。 深谷市 渋沢栄一政策推進課 田部井真一郎課長補佐 「どのような形でもいいと思うんですけど“A”と”1”(栄一)をぜひ希望したいところですね」 なんとか手に入れたいとするのが記載してある番号が“A”と“1”のお札。その願いは届くのでしょうか。 ■6カ月待ちも!?新札対応の券売機に注文殺到 一方、新紙幣発行で沸き立つのは、深谷市だけではありません。 株式会社エルコム 川浪武盛専務取締役 「こちらが紙幣の識別機になっております。新紙幣を読み込むようにプログラムを流し込みます」 飲食店などに券売機を製造、販売する会社では、新紙幣対応機の設置、プログラム更新の注文が殺到している状態です。 株式会社エルコム 川浪武盛専務取締役 「(注文が)2倍から3倍になっているのかなと思います。今もご注文いただいている状況がずっと続いている。3カ月から6カ月ぐらい納期がかかっていますので、機種によっては(納品が)年内ギリギリまでかかる状況」 この会社では、20年前の新紙幣発行も経験当時と比べ、現在は券売機の需要も高まり、設置する作業員が足りない状態が続いているといいます。 株式会社エルコム 川浪武盛専務取締役 「結局7年分とかそこらへんの買い替えタイミングが2年に凝縮されるだけなんですね。7年分の仕事を2年間でする、っていう」 国立印刷局によると、最初のお札とされるのは、1600年ごろ、伊勢商人の間で流通した「山田羽書」です。全国で使える政府紙幣は1868年に発行近年は、偽造防止を目的に、約20年に1度変更されてきました。かつてはお札の印刷がはがれるなど、欠陥紙幣が見つかることもあったといいます。 ■新札はゾロ目に注目! 古銭ショップでは… 新紙幣の発行で、いま注目を浴びているのが、紙幣を売買する古銭ショップです。一体、どういうものに高値がつくのでしょうか。 銀座コイン 竹内三浩代表 「新紙幣が発行されますので、新紙幣の珍しい番号、“ゾロ目”は注目を浴びると思う」 新紙幣に刷新される度に、争奪戦が繰り広げられるほど、人気の“ゾロ目札”。一体どれほどの価値があるのでしょうか。 銀座コイン 竹内三浩代表 「こちらは聖徳太子の1万円札。5が6つ並んでいる5並び」 「(Q.ちなみにおいくら?)20万円くらいはしますね」 なかには、160倍以上の価値に膨れ上がった紙幣も。 銀座コイン 竹内三浩代表 「5000円札で、AとAで8のゾロ目というのを扱ったことがありまして、そちらは80万円くらい」 さらに、驚きのプレミア紙幣も。 銀座コイン 竹内三浩代表 「なかなかないですけど、私たちのオークションでは表面の福沢諭吉の顔が裏面にも映り込んでしまっている(印刷)エラーは出たことあります。120万円です」 印刷技術の向上で“エラー紙幣”は、かなり少なくなっていて、もし今の時代、新紙幣で見つかれば、とんでもない高値になるといいます。 銀座コイン 竹内三浩代表 「今の新札で(エラーが)出てきたら、もうえらいことになりますよ」 「(Q.どれくらいえらいことに?)何100倍じゃないですか?車買えちゃいますね」 新紙幣の発行でこんなお宝紙幣を手に入れるチャンスかもしれません。来月に迫る、新紙幣の到来に街の人は…。 20代 「(生活は)変わんないですね。キャッシュレスで9割済むので財布(現金)とか持ってない。大体スマホで全部決済して終わる」 70代 「私は現金派ですね。ある程度持っていないと孫にお金をあげたり、何かの時に具合が悪かったり万札を持っていた方が安心感がある」 新紙幣の発行に困惑する人も。 ABCテレビ 増田紗織アナウンサー 「こちらのコインパーキングの運営会社では新紙幣への対応に頭を悩ませているそうなんです」 ■新札「経費削減のため」社員総出で交換作業 東京・大田区を中心にコインパーキングを運営する「ミノラス不動産」。 現在、新紙幣に対応するため自動精算機の更新作業を進めています。しかし…。 ミノラス不動産営業部 角田光佑さん 「機械の交換が必要になってくるので、それにかかる費用ですとか」 経費削減のため、社員が自ら精算機を更新。それでも新紙幣への対応にかかる負担は大きいのだといいます。 ミノラス不動産営業部 角田光佑さん 「お札を読み取る機械の交換でその機械が1台当たり3万円ほど。交換が必要な現場は60現場ほどになるので、だいたい180万円ぐらいかかってくる形です」 (「サンデーLIVE!!」2024年6月9日放送分より)
テレビ朝日