今治の「地域おこし協力隊」23人が事業成果発表 活動の意気込み語る
年に一度の「地域おこし協力隊事業成果発表会」が5月29日、今治市役所で開催され、総勢23人の隊員(任期を終えた卒業生4人、現職19人)がこれまでの取り組みと成果を発表した。(今治経済新聞) 会には徳永繁樹市長、土居忠博副市長をはじめ、市の職員らが参加し、質疑応答が行われた。 隊員らは、移住コーディネーターとしての活動やサイクリング活性化に向けた情報発信、イノシシなどの害獣駆除、喫茶店運営を通した地域コミュニティーづくりなど、幅広いテーマで、これまでの取り組みを発表した。 埼玉県出身で、今年で任期3年目となった福地立憲さんは今治商店街の空き店舗活用やイベント運営に取り組んできた。「地域にある『もったいない』を『ワクワク』に変えたいという思いで活動している。自分がファーストペンギンになって挑戦し、その取り組みを見た周りの人たちが『やってみよう』と思ってくれるように頑張りたい」と意気込みを語った。 昨年度任期を終えた隊員4人は、退任後も飲食店の開業や鳥獣対策指導員になるなど、今治市に定住してさまざまな活動に取り組んでいる。上浦町の谷本雅次さんはサイクリスト向けに飲食店の開業を予定している。「ようやく物件が決まったところ。早く開業できるように頑張りたい」と意気込んでいた。 発表会に出席した徳永市長は「市外から今治に来た隊員たちの『外の視点』が地域をより良くしていくためには欠かせない。今後、隊員たちを中心に交流がより一層生まれるよう、協力隊のOBOGや市の職員、市民が集まって、夢を語り合うような場を作っていきたい」と話す。 土居副市長は「隊員の皆さんの取り組みを市としてもっと本格的に支援し、事業化につなげて盛り上げていきたい」と隊員たちの活躍に期待を寄せ、今後の展望を話した。
みんなの経済新聞ネットワーク