家を買うときに「スムーズに家を選べる人」と「落とし穴にハマってしまう人」の決定的な差とは
● 未公開物件ってぶっちゃけどうなの? ――さらに聞かせてください。物件選びで尻込みしてしまうもうひとつの理由に、「もっといい未公開物件」が隠れているように思うからというのもあるような気がしています。どうなのでしょうか 江口:そう思う気持ちも非常によくわかります。ただ、それは残念ながら間違いです。世の中の未公開物件は、あえて不動産会社が出していないものも多く、本当に掘り出し物かどうかは別の話です。 もちろん、なかにはいい物件もあるかもしれませんが、それも同じエリアの物件と大きく条件が異なるということはなく、基本的には似たようなものになります。 ですから、探しているエリアにすでに出ている物件で、マーケットの状況は整っていると考えるのが合理的です。 もし、そのなかに条件のものがないのだとすると、条件を変えるかエリアを変えたほうがいいでしょう。 ――そうなんですね。はじめて知りました 江口:そうですよね。たしかに、意外と知られていないことかもしれません。なので、関連した話でいうと家が見つからないときに「うちには未公開物件がたくさんありますよ」と強調してくる営業がいたら、それは注意したほうがいいです。 いい営業は、「その条件だとむずかしいので、エリアを変えてみませんか?」や「条件に優先順位をつけていきませんか?」と皆さんの希望とマーケットの状況が重なる現実解を探ろうとします。 ――詳しく教えていただきありがとうございました。大変勉強になりました
江口亮介