嵐、「より主体的に」「未来を描くため」との言葉が示唆する“再開”
活動休止中の嵐が10日、新会社「STARTO ENTERTAINMENT」(旧ジャニーズ事務所)の公式サイト内でメンバー5人による新会社を設立したことを発表した。5人のメッセージには「未来を描くための準備」とあり、ライブなど再始動への布石とみられる。社名は「株式会社嵐」で代表取締役は弁護士で、映画製作会社「スターサンズ」の四宮隆史氏が務めることが明らかになった。 * * * * 事務所関係者は「まだ発表できるような具体的な活動は決まっていない」としたが、結成から四半世紀、国民やファンの期待に応え続けた5人が、新会社「嵐」の設立の報告のみにとどまることは考えにくい。「未来を描くための準備」とつづられた文言には、ライブや声明など“再開”につながる動きを間違いなく示唆している。 20年7月、城島茂、国分太一、松岡昌宏が事務所内独立という形で関連会社「株式会社TOKIO」を設立したが、今回は「全くの別会社」(関係者)だという。 事務所に在籍しながら、新会社を設立した真意は、文言の中で「より主体的に」など、3度繰り返された「主体」の文字、そして「積極的でありたい」という言葉に集約されている。この日行われた「新会社幕開けイベント」や「周年」など所属事務所のタイミングにとらわれることなく、5人の思いが重なった瞬間に、瞬時に動き出せるような土台を整えた。それが、新会社「嵐」という結論だった。 その一方で、旧知のスタッフと共に歩みたいメンバーと、新会社の屋台骨を支えるグループと共に歩みたい「STARTO―」。両者の思いが合致し、“残留”と“新会社”という新たな形が実現した。 今年1月。独立した二宮にインタビューを行った際には、スタッフやマネジャーを介さずに本人とやり取りを交わし、オファーから数日後に取材が実現。「より主体的に」「積極的でありたい」を感じた瞬間でもあった。25年目の「嵐」を巻き起こす準備は、整った。(STARTO ENTERTAINMENT担当・田中 雄己)
報知新聞社