エハラマサヒロが「芸人に一番嫌われている芸人」と言われるワケを本人が解説…吉本退所後の野望と、先にやめた尊敬する2人の芸人
テレビ出演に関して「闇雲には出ない」
––––今後、テレビの出演も考えていますか? テレビは最小限というか、自分が活きるものだったり、誰かの助けになるようなものだったりすれば出ますけど、闇雲には出ないつもりです。 あと、基本的に得意なもの以外は引き受けないようにしていて。みなさん見たことないと思うんですけど、僕、ドッキリにかかっても面白くないんですよ(笑)。あと、大喜利も面白くない。 –––––(笑)。ちなみに、「誰かの助けになる」というのは? だって仕事でも、プライベートでも、熱量を持ってくれる人と一緒にいたいですもん。熱意を持って僕のところに来てくれた人たちには、最大限応えたいなぁと。 お金も時間も、足りないときは、とにかくそれを求めて追いかけますよね。生活ができないときは、とりあえずお金が必要だから、嫌な立ち回りをしてでもとにかく稼ぐ。でも、お金も時間も余るようになったら、僕は誰かのための使いたいと思っています。 –––––今後、どういったことにチャレンジしていきたいですか? 僕、自分が経験したことないこと、全部やりたいんですよ。たとえば、ホリエモン(堀江貴文)さんが、「エハラくんがネタ書いてくれるならR-1出る」って言ってR-1ぐらんぷりの予選に出て爆笑を受けたことがあるんですけど、後日「なんで出てくれたんですか?」って聞いたら、「え、やったことないから」って答えて、めちゃくちゃかっこいいなと思ったんです。 だから、新しいプラットフォームが出てきたらすぐに触るし、「これやってみませんか?」と言われたら、とにかく手をつけてみる。やっぱり新しいことをやらないと、成長しないと思うんです。今までの繰り返しでは、何も伸びていかないですよね。 自分が何に喜びを感じるかと言われると、「成長できたな」と思えた瞬間なんですよ。いろいろな人に「お前は器用に何でもできて、ええな」と言われますけど、最初からできる人なんていませんよ(笑)。人より時間を使ってやってきたと自分では思ってるので、すべての表現に対してとにかく自信があるのかもしれません。だから鼻につくんですけど(笑)。 –––––そうしたマインドのエハラさんなら、事務所という後ろ盾がなくなっても、不安はまったくないですね。 そうですね。トラブルが起きたら、また考える要素ができていいなと思っています(笑)。 取材・文/毛内達大 撮影/集英社オンライン編集部 エハラマサヒロ●1982年5月29日、大阪府生まれ。2009年、「R-1ぐらんぷり」決勝初進出にして準優勝。歌、モノマネ、ダンスなどマルチな才能を武器に、2017年には「ものまね王座決定戦」で優勝。「パフォーマンスZ」(TBS)、「バカソウル」(テレビ東京)などバラエティ番組で活躍する。 2012年以降、「ウィズ~オズの魔法使い~」「ファントム」など人気ミュージカルに多数出演。2018年からはピン芸人10周年を記念した自主イベント「ザ・ミュージカルマン」で歌、ダンス、ヒューマンビートボックス、モノマネ、コントなど独自のステージを展開。2024年12月からは吉本興業を退所して個人で活動をスタートした。
集英社オンライン