ジャイアンがスネオを演じる 「すごく不思議な気持ち」声優・木村昴がドラマ初主演
声優の木村昴(33)が、7月11日スタートの日本テレビ・読売テレビ系連続ドラマ「クラスメイトの女子、全員好きでした」(木曜・後11時59分)でドラマ初主演することが15日、分かった。 【写真】木村昴、卒アル風ショットが”のび太”そっくり!「ジャイアンなのに」と反響 国民的アニメ「ドラえもん」のジャイアンの声や、テレビ東京系「おはスタ」のメインMCなどジャンルレスに活躍する木村が主演の大役に挑む。「ドラマで主演を務めさせてもらうことが夢のようで正直とても緊張しているのですが、任せていただいたからには精いっぱい演じたい」と気合十分。「一発OKを連発してみたいです!」と意気込む。 ドラマは、爪切男(つめ・きりお)氏の同名エッセーを原作に、オリジナル要素も加えた回想コメディー。木村演じる作家志望の主人公・枝松脛男(すねお)が、ひょんなことから中学の同級生が記したと思われるノートを手にし、中に書かれていた小説を“盗作”し文学賞を受賞。小説の真の作者を探るため、自身が中学時代に思いを寄せていた同級生たちへの再会を試みるストーリーだ。 軽率に女子に恋をしてしまう主人公について、木村は「全然モテなくてクラスメートの女の子と何の関係も築けなかった男の子の話で、彼が大きくなってどんな大人になったか、なんで全員のことを好きになれたのかが描かれていく。そこに温かなメッセージを感じました」と心打たれた様子。主人公の名前はジャイアンの“盟友”と同じで「今回、スネオ(脛男)役ということですごく不思議な気持ちになっています」と笑みをみせた。 脛男とバディを組み真の作者を探す編集者役は新川優愛(30)が演じる。「木村昴さんの優しさが物語を通じてたくさん感じられると思います」と期待しつつ「ドラマを見てくださる皆さんに寄り添えるような、背中も押してくれるけど包んでくれるような作品」と語った。毎話登場する同級生役のキャスティングにも注目が集まりそうだ。 民放では異例 〇…声優の連ドラ主演は20年に梶裕貴がWOWOWの「ぴぷる」で初主演を果たしているが、民放地上波ではきわめて異例だ。近年では津田健次郎や宮野真守らが俳優業でも存在感を増しており、アニメ人気の高まりとともに声優が映画・ドラマに出演することも増加。今年はNHK大河ドラマ「光る君へ」に三石琴乃が、NHK連続テレビ小説「虎に翼」に田中真弓や平田広明が、TBS系「9ボーダー」に緒方恵美が出演するなど、ベテラン声優がドラマで見せる新たな一面が話題を呼んでいる。
報知新聞社