仏高級品ケリング創業者ピノー氏、世界長者番付で上位100位から転落
(ブルームバーグ): 仏高級品メーカー大手ケリングの創業者、フランソワ・ピノー氏は、世界長者番付で上位100位から転落した。同氏の息子は、同社最大のブランドであるグッチの立て直しに苦戦している。
ピノー氏(88)は、世界の富豪上位500人のランキング、ブルームバーグ・ビリオネア指数で105位に後退。十数年前のランキング初登場以来、同氏が上位100位から外れたのは今回が初めて。
同氏の資産は203億ドル(約3兆1300億円)と、2021年8月のピーク時から今月21日までに3分の2目減りし、この期間にランキング入りしている富豪の中で最大の減少率となった。
高級品業界全体が低迷する中でも、ピノー一族の資産減少は際立っている。中国の高級品需要の減退が大きく影響している。
同業LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンの創業者ベルナール・アルノー氏は、5位に後退。また、化粧品大手ロレアルの創業者の孫、フランソワーズ・ベタンクール・メイエール氏は21位に下げた。
原題:Luxury Billionaire Pinault Crashes Out of the Global 100 Richest(抜粋)
--取材協力:Jack Witzig.
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Tara Patel