笠岡市沖で沈没の漁業取締船 6月9日引き揚げへ 水産庁、地元の漁業者などに改めて謝罪【岡山】
2024年5月、笠岡市沖で沈没した水産庁の取締船が、6月9日に引き揚げられることになりました。水産庁は7日、地元の漁業者などに向けた説明会を開き、作業への理解を求めました。 「改めて、心からお詫び申し上げます」 地元の漁業者や岡山県、笠岡市の職員など約30人が参加した2回目の説明会。水産庁は再び深く頭を下げました。 この事故は5月21日午前、笠岡市の梶子島の近くで、14人が乗った水産庁の漁業取締船「白鷺」が座礁・沈没。けが人はいませんでしたが、船には燃料の軽油約23トンが積まれていて、流出した油を取り除く作業が続けられていました。 説明会では船体に亀裂があることが報告され、そこを補修した上で9日午前から委託したサルベージ会社によって引き揚げる方針が示されました。 (水産庁 藤田仁司次長) 「何より安全確保が重要。近くを航行する船舶は安全配慮をして、仮に油が出たらしっかり防除したい」 水産庁では原因究明にあたる海上保安庁に協力すると共に、漁業に影響が出た場合、個別に相談に応じているということです。 (6月9日追記) 水産庁は、天候不良のため引き揚げ作業を6月10日に延期すると発表しました。
岡山放送