どうにかして! 日本のネオクラシックカーが絶滅危機! 13年超の税金割増しもあって日本の貴重なクルマは海外大流出中!!
ネオクラシックカーの海外流出、中古車価格高騰、13年超の税金割増し。日本のクルマ文化は今後どうなっていくのか?いい加減にしてほしい!なぜこうなったのか考察してみる。 【画像ギャラリー】R34型は2000万円超えも当たり前!?日本の宝「スカイラインGT-R」をギャラリーでチェック(21枚) 文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部
■日本のネオクラシックカーはの日本からこのままいくと亡くなってしまう
ここ10年ほどだろうか。中古車検索サイトではASK(価格応相談)表示が異常に増えた。中古車販売店に「なぜASK表示」をするのか聞いたことがあるが、「海外からのバイヤーが多く、電話での問い合わせになるべく応じたくない」、「そのクルマの年式、走行距離、程度を含め、価格を出してしまうと他店がそれを見て値段を上下させるので出したくない」、「中古車相場の乱高下が激しいため、ASKにしたほうが、他店にもわからないし、電話対応のほうが購入本気度がわかる」といった声を聞いた。 50代以上のおじさんが若い頃乗ったことのあるクルマ、例えばFD3S型RX-7最後の限定車「スピリットR」が1500万円オーバー、GX71型マークIIが200万円オーバー、20系2代目ソアラが400万円オーバー……と聞くと、「もういい加減にせいや、買うやつおるんか~」と怒鳴り散らしたくなる。 中古車屋にもその要因はあるように思う。車庫に長年置いてあっただけの本来ならば貴重でもなんでもない車種が、今存在しているだけという理由(?)で、べらぼうな値札を掲げているケースもあるからだ。 本来、相場はあってないようなものだが、「売れれば儲けもん」とばかりに、昔はこんなクルマ見向きもしなかったのに、なぜこんなに高いのか、と呆れてしまうことも多々ある。例え話になっていないかもしれないが、スカイラインR30型のRSやRS-X、GT-EX、GT-ESではなく、安いグレードで角テールのTIも釣られて上がるというケースがそれだ。 では高騰の原因はなにか?最も大きな要因といわれているのが、アメリカ合衆国(NHTSA)が決めているいわゆる「25年ルール」がある。製造から25年が経過したクルマであれば、右ハンドルも認めていない保安基準から除外され、クラシックカー扱いとなり、関税や排ガス規制が除外されるのだ。 この25年ルールによって、日本の中古車市場にあった、貴重なクルマ(当時はあまり貴重という認識がなかったが)が持っていかれてしまったわけだ。 2年に1回の車検制度などしっかり整備する日本の法制度のもとでは、10万km以内の程度のよいクルマが多い(逆に10万kmを超えると極端に価格が下がる)という背景もある。