待ちに待ったNewJeansが降臨! 東京ドームで9万1200人が熱狂
NewJeansが6月26、27日に東京ドームで「NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome'」を開催した。日本初の単独公演、イベント初日26日の模様をレポートします! 【画像】NewJeansがついに日本初の単独公演!東京ドームが熱狂したステージの様子はこちら!
さすがの豪華クルー参加で特別な東京ドーム公演に!
【ペンになってもいいですか!?】vol. 208 NewJeansが日本で単独公演を行うのはこれが初めて。海外アーティストとしてはデビュー後最短の1年11か月で東京ドームのステージに立った。 初日にはYOASOBIが、2日目にはRina Sawayamaがゲストに登場。さらにオープニングにはNewJeansの「Attention」、「Hype Boy」、そして「Ditto」を手掛けた音楽プロデューサーの250(イオゴン)によるDJタイムも設けられた。そしてバックバンドにはKing Gnuの新井和輝(Ba)をはじめ、SANABAGUN.の磯貝一樹(Gu)と大樋祐大(Key)、ドラムのSoyなど、昨年10月にぴあアリーナMMで行われた「Coke STUDIO SUPERPOP JAPAN 2023」でもNew Jeansのバックバンドを務めたメンバーたちが再集結。超豪華なアーティストたちがNew Jeansの初来日イベントに華を添えた。 会場に入れば新曲「Right Now」でコラボしたパワーパフガールズのキャラクター5人の巨大人形がステージ上空に据えられ、グッズには同じく「Right Now」でコラボした村上隆によるアートワークがふんだんに取り入れられた。キッチュでポップでカラフルな世界観がドームを彩った。 ライブはNewJeansのデビュー曲「Attention」からスタート。メンバーカラーのユニフォームシャツにグリーンのプリーツスカートというスポーティな衣装でさわやかに、楽しげに歌い踊る5人がセンターステージを自由に歩くだけで会場からは大きな歓声が沸き上がる。 ファンミーティングらしい、彼女たちの素顔にせまるクイズ映像を挟んで、続いてはスペシャルステージ。HANNIとDANIELLEは褐色のミニドレスに身を包んで未発表曲「Hold It Down」をパフォーマンス。ステージが暗転する中、2人が拳をぶつけて健闘を称え合う姿には彼女たちならではの絆を感じさせた。HAERINは「Heel Dance」でしなやかなダンスを披露。猫に例えられることが多い彼女だが、大きな瞳だけでなく、クールさにどこか愛らしさが垣間見えるところも猫のよう。メンバーたちからは「お姉さんっぽかったよ!」と後のMCでからかわれつつ大絶賛されていた。 デニムの衣装に着替えてパフォーマンスした「Hype Boy」を挟んで、MCではメンバー5人が韓国語、日本語、英語を織り交ぜてトーク。 韓国語で話していたと思ったら途中から英語にシームレスに切り替わったり、その言語のミックスぶりはまさにZ世代の最先端。「私たち、韓国語をしゃべっていたと思ったら日本語がまざったり、突然英語になったりして、ちょっとこんがらがっちゃうかも?」とHANNIがBunnies(NewJeansのファンの名称)を心配すると、HAERINは「でもBunniesのみなさんは私たちの話していることを聞き取っているみたい。やっぱり心が通じ合ってるからですよね、Bunnies?」と問いかけると会場からは熱い返事がかえってきた。MINJIは「今日のためにみんな日本語の勉強を本当にがんばったので、習ったことを全部使いたいと思います」と流暢な日本語で意気込みを語った。 パワーパフガールズがスクリーンに登場した「New Jeans」や、メインステージから花道、センターステージまで埋め尽くした大勢のダンサーたちとともにパフォーマンスした「Super Shy」など、NewJeansとしてのステージはもちろんのことながら、日本語のカバーのステージは日本公演ならでは。 MINJIは個人的に好きだと公言していたVaundyの「踊り子」を女子高生ルックで歌唱。切ないような苦しいような表情を見せたかと思えば突然走り出したり、センターステージに用意された椅子に座ってくるくる回りながら歌ったり、そのすべてが曲と絶妙にマッチしてまるで1編の映画のよう。 HYEINは竹内まりやの「プラスティック・ラブ」で圧倒的なボーカル力を見せつけた。年齢より大人びて聴こえるけれど透明感ある彼女のボーカルが往年の名曲を再解釈してみせた。HANNIが松田聖子の「青い珊瑚礁」を歌った時は大歓声で東京ドームが揺れたほど。輝く笑顔で「あなたが好き!」と歌うHANNIの姿に昭和のアイドルがオーバーラップして見えた。 DANIELLEは自作曲の「Butterflies (With U)」を初披露。ややハスキーな地声とクリアなウィスパーボイスが交互に入れ替わる難易度の高い楽曲を、タイトルどおりはばたく蝶のようにのびやかに歌いこなし、曲が終わった瞬間には客席から大きな拍手が贈られた。DANIELLEいわく「Bunniesを想って私が作りました!」だそうで、「Bunniesが私にとってどれだけ大切なのか、言葉で表現するのが難しかったので、この曲をBunniesのために作りました。Bunniesへの想いを少しずつ少しずつ表現して、これから長く一緒にいましょうね」とあらためてBunniesに対する自身の想いを明かした。 YOASOBIのステージの後には、天使の羽根がついた真っ白い衣装に着替えて再登場。「OMG」ではトロッコに乗ってドームをぐるりとまわりながら、スタンド席のファンに挨拶。しかもファンが立つアリーナ席に降り立ち、通路を歩きながら観客とハイタッチ! 彼女たちの、Bunniesの近くへ行きたいという思いが感じられるサプライズだった。ラストの「Ditto」ではこの日一番の盛り上がり! 広い東京ドームに「Ditto!」の声が鳴り響き、本編は終了。 アンコールの「ASAP」まで、これまでNewJeansが発表している3枚のアルバムの収録曲すべてと、5月と6月に公開される新曲のステージに加えて、特別なソロステージまで全24曲をパフォーマンスし、充実のボリュームでステージを見せてくれたNewJeans。スタートから最後まで楽しそうにステージに立ち、メンバーと語り合う姿に、デビューから瞬く間に人気となったトップスターとしてではなく、等身大の彼女たちが垣間見えた気がした。それと同時にNew Jeansが持つ独創性、徹底したクリエイティビティに目を瞠るイベントでもあった。 ⓒ 2024 ADOR. All Rights Reserved.
尹 秀姫