驚かされる井上咲楽の探究心と集中力…担当記者の取材ノート
3月の東京マラソンで、3時間26分06秒(ネット)で自己ベストを更新したことでも、話題となったタレント・井上咲楽(24)。2023年~24年にかけての年末年始テレビ番組出演者ランキング(エム・データ調べ)では7位(11番組)にランクインするなど目覚ましい活躍ぶりだ。 井上はスポーツ報知社会面のコラム(第3日曜掲載)を2019年から担当中。コラム取材を担当している筆者よりも3学年年下だが、井上の探求心にはいつも驚かされる。コラムの話題は主に政治が中心。必ず井上は、取材日までに大まかな質問項目を確認した上で、対面取材の日にはA4ノートに自分の考えや議員秘書など政界関係者に取材した内容をぎっしりと書き込んでいるのだ。 取材がひと通り終わり、「他に注目しているトピックはありましたか?」と問うと「Aさん(政治家)は、選挙当選後は評判がよかったんですけど、最近はあまり支持を得られてないみたいです」「実は最近、Xで政治ツイートをしていて、話題になってる一般人がいます」などいくつも気になった政治ネタを挙げ、率直な感想を口にしてくれる。 仕事だけでなく、プライベートでも、一つのことを極める集中力はすさまじい。最近は、登山道を走る「トレイルランニング」にも挑戦中。マラソン強化のために始めたといい「相乗効果で強くなれる気がするんですよね」と目を輝かせた。 井上は多忙を極めるが、ロケ終わりの午後8時過ぎの取材でも、いつも真摯(しんし)に取材に対応する。「仕事は人とのつながりがあってこそだと思っていて。人望をなくさず、コツコツ頑張っていきたいんですよね」とモットーを語っていた。 NHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜・後8時)には女優として出演するなど、活動の幅を広げる多才な井上の今後に、これからも注目していきたい。(坂口 愛澄)
報知新聞社