辻井伸行、世界最古のクラシック音楽レーベルとグローバル専属契約締結 「歴史に残るCDを出す」
ピアニスト、辻井伸行(35)が世界最古のクラシック音楽レーベル、ドイツ・グラモフォンとグローバル専属契約を締結し、22日、東京・赤坂のサントリーホールで会見した。125年を超える同社の歴史で日本人ピアニストとのグローバル契約は初になる。 【写真】山崎賢人、辻井伸行氏の演奏に感動「すごく来てよかった」 辻井は同社のクレメンス・トラウトマン社長、日本の所属レコード会社になるユニバーサルミュージック合同会社の藤倉尚CEOとともに登壇。「世界で活躍したい夢があった。子供の頃からグラモフォンのCDを聴いて育ってきたので非常に光栄ですし、責任感も感じています」と感激の面持ちであいさつした。 来年初頭にベートーベンのピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」などを収録した第1弾アルバムを発売することを発表。7月に世界でも有数の音楽スタジオ、ベルリンのテルデックススタジオでレコーディングすることに「ベートーベンは難しいですが、歴史に残るCDにしたい。精進します」と並々ならぬ覚悟を示した。 トラウトマン社長は「昨年、ロンドンでエネルギーあふれる辻井さんの演奏を聴き、感銘を受けた。日本を超えて世界の人たちに愛されると深く感じた」と契約に至った経緯を説明。5月18日から同社の配信サービス「ステージプラス」で2月28日のサントリーホール公演の映像を公開することも明かした。 藤倉CEOも「辻井さんが幼かった頃にテレビで演奏していた姿を見て感動したのを覚えています」と、目が不自由なハンディをもろともせず心奪われるピアノの調べを聴かせた振り返り、「全力でサポートさせていただきます」と力強く約束した。 辻井は会見の最後に「愛の夢」と「ラ・カンパネラ」を熱演し、報道陣やスタッフから万雷の拍手を浴びた。