「汗のニオイまで送られる」「髪の毛が吸い込まれた」…電車内のハンディファンはあり? 鉄道会社とマナー講師に聞いた
「満員電車の中で使われると風と一緒におじさんの汗のニオイまで送られてくる。ひたすら辛い…」「隣の人のハンディファンの風がずっと私の顔に当たってくるのがちょっと嫌です」(ネットの声) 【映像】「汗のニオイが送られる」ハンディファン使用にクレーム多数 混雑時の電車内でハンディファンを使っている人に対して「迷惑」という声が挙がっている。 消費者庁に寄せられた情報によると、「満員電車で髪の毛が吸い込まれる形で引っ張られた」というケースもあったとのことで、ハンディファンの扱いには「周囲への配慮が必要」とHPで注意を促している。 思わぬトラブルになりかねない電車内でのハンディファンの使用について、鉄道会社はどのような対策をとっているのだろうか。 『ABEMAヒルズ』の取材に対し、日本民営鉄道協会は「ハンディファンの使用に限らず、列車内での過ごし方全般に関する呼びかけを行っております。通勤時間帯は列車内が大変混雑しており、人と人との距離がとても近いため、周囲のお客様の髪や衣服等を巻き込む恐れがありますので、ハンディファンを使用される際には周囲に十分ご配慮いただきたいと思います」と回答。 ハンディファンの使用を制限することなどは考えておらず、電車内のマナーとして配慮してほしいとのこと。では、どのようなことに気を付ければよいのだろうか。 マナー・コミュニケーション研修講師の樋口智香子氏は「まず、密集した場所では使わないこと。満員電車など周りに人がたくさんいる時は使用を控えるべきだ。使う場合は、自分だけに風が当たるように胸元で構えて、顎のあたりに柔らかい弱風を当てることを勧めている。やってはいけないのは、正面から当てること、そして暑さを紛らわすために動かしてシャワーのように風を送ることだ。これは他の人に迷惑をかける可能性が高い」と説明した。 さらに、ハンディファンの「音」も周囲に迷惑をかけている場合があるため、気に留めておく必要があるという。 日本民営鉄道協会は「全てのお客様が安全に気持ちよくご利用いただけるよう、引き続きマナー啓発を行ってまいります」としている。 (『ABEMAヒルズ』より)
ABEMA TIMES編集部