全力で応援したい陸海空の災害派遣。「能登半島地震」の現場へ自衛隊が出動中!
――今後、アメリカ軍が災害派遣に本格参加した場合、どんなメリットがありますか? 照井 東日本大震災ではアメリカ海軍が空母ロナルド・レーガンを中心とする空母打撃群を展開したことにより、航空自衛隊はロシアや中国軍機に対する哨戒・スクランブル任務を継続しつつ、多くの航空機を投入できました。航空機の安定した運用にはアメリカ軍の本格参加が不可欠です。 ――自衛隊の災害派遣報道で食事や風呂を提供している報道をよく見ます。これは陸上自衛隊の任務なのですか? 照井 実は海自や空自も給食や入浴支援を行なっています。自衛隊は飲料水を確保する能力が高く、このような支援活動を行ないやすいのが特徴。空自にはキッチンカーやトイレ車両もあり、それらも派遣されています。 東日本大震災からは大規模災害時に指揮系統を一元化した「災統合任務部隊」が編成されています。能登半島地震でも災統合任務部隊が編成されました。 Xで【#災統合任務部隊】のハッシュタグで検索すれば、派遣されている部隊や駐屯地が発信する、隊員たちの活動内容が確認できます。ぜひ、温かいコメントを送ってあげてください。 ●元陸上自衛隊幹部 照井資規 陸上自衛隊の衛生学校の研究員を務め、東日本大震災では医療部隊隊長として岩手県久慈市に展開。震災前から岩手県災害拠点病院DMATと自衛隊の共同訓練を行ない、民間と軍事における救護・救命・治療・後送に精通する。 写真/防衛省・自衛隊(災害対策)【@ModJapan_saigai】、陸上自衛隊【@JGSDF_pr】、防衛省 海上自衛隊【@JMSDF_PAO】、防衛省 航空自衛隊【@JASDF_PAO】、陸上自衛隊 久居駐屯地【@gsdf_ma_hisai】、舞鶴地方総監部【@JMSDF_mrh】、航空自衛隊 小松基地【@JasdfKomatsu】、陸上自衛隊第10師団【@JGSDF_MA_10D】、陸上自衛隊大久保駐屯地【@JGSDF_MA_OOKUBO】、海上自衛隊 護衛艦隊【@JMSDF_EF】 取材・文/直井裕太