プロ初本塁打の前川右京は「日本一開かない男」金村義明氏
◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ5×―4阪神=延長10回=(31日・ZOZOマリン) 阪神は延長10回、押し出し四球によるサヨナラ負けで今季初の4連敗を喫した。交流戦は開幕から3連敗で、セ・リーグ3位に転落したが、打線は3年目の前川右京外野手がプロ1号の同点2ランと一時勝ち越しの適時打を放つなど活躍し、9試合ぶりの4得点。スポーツ報知評論家の金村義明氏は、いずれポイントゲッターになる力量の持ち主と評価した。 * * * * * * * 前川は見ていて本当にワクワクする選手だ。6回に打ったプロ1号は体を開かず、バットのヘッドを利かせてはじき返した彼らしい打球。7回のタイムリーもヘッドが走っているから、バットが粉々になってもヒットゾーンに運べる。“日本一の開かない男”だと思う。体は大きくないけど強い打球を飛ばして、昔の若松勉さんみたいな感じ。スイングスピードは阪神で一番だと思うし、セ・リーグの中でもトップクラス。左投手も慣れたら打てるようになる。得点力不足にあえぐ攻撃陣の中でポイントゲッターになり得る力があるし、ゆくゆくは絶対レギュラーを取らないと。 青柳は残念だった。2軍再調整を経てのマウンドで楽しみにしていたが、何も変わっていなかった。3失点以上に内容が悪い。左打者に対してもっともっと荒々しくインハイをガンガン攻めないと。これでは同じことを繰り返すだけだ。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社