メトロンズ、初主演ドラマのイベントでしずる・KAƵMAとサルゴリラ・赤羽が喧嘩勃発「なんでテメェが最後なんだよ!」
お笑いコンビ・しずる、ライス、サルゴリラ3組に、作家・演出家の中村元樹氏を加えた7人組の演劇チーム・メトロンズの初主演ドラマ「向かいのアイツ~メトロンズ初主演 連続ドラマ~」が、4月3日(水)よりBS松竹東急にて放送される。 【写真】初主演ドラマのロケ地を背に各々の表情を見せるメトロンズ 本作は、とある商店街でライバル同士である、いつも閉店セールをしている洋服屋・コシカワと、その向かいに建つ品揃えのおかしい雑貨屋・レ・コケットリーに、連日個性的な客たちがやってくる様を描くヒューマンドラマ。ある日、ひょんなことから閉店するはずの洋服屋・コシカワに新しくアルバイトが入ることになるが、そこには驚きの真実があった。 洋服屋“コシカワ”の店長・越川役をKAƵMA(しずる)、向かいの雑貨屋“レ・コケットリー”の店長・山本役を児玉智洋(サルゴリラ)、商店街の理事長・成田役を赤羽健壱(サルゴリラ)が担当。一人で複数の役を務める、村上純(しずる)、関町知弘(ライス)、田所仁(ライス)は、それぞれ店に連日やって来ては様々なエピソードを展開していく個性的な客たちを演じ分ける。 初回放送に先駆け、メトロンズが登壇する初回放送直前イベントが、本作のロケ地でもある、キラキラ橘商店街内のきらきら会館(京島第二集会所)にて3月19日に実施された。 ■「ドラマ界に一石を投じるみたいな感じになって(笑)」 全員がドラマ初主演ということで、見どころを聞かれたKAƵMAは、「メインの二人(自分が演じる越川と児玉が演じる山本)がどうなっていくのかっていうのは見どころではあるんじゃないですかね」と答えると、児玉が真ん中に立つ相方の赤羽に「お前はなんなの?(なぜKAƵMAと俺の間かつ真ん中にいるの?)」と疑問を口にする。 「赤羽様って書いてある」と足元の場ミリを指差しながら主張する赤羽だが、児玉は「主役みたいな顔して。なんか(今日のイベントでも)一番初めに喋ってたし」と首を捻り、「丸いスウェットのやつが仕切んなよ!」と声を張り上げた。そこに村上も参戦し「マイクが赤羽で喋るな」と野次を飛ばす。その野次に瞬時に反応する赤羽は「赤羽がマイクで喋ってんだよ! なんだよ、マイクが赤羽で喋るって!」と鋭いツッコミを入れ、会場から笑いを誘った。 また複数の客役がなぜ村上、関町、田所の3人なのかと問われた中村氏が「この真ん中の3人(KAƵMA、児玉、赤羽)がちょっとキャラ濃いので、他の役はできないっていう」とコメントすると、それを聞いた村上は嬉々として「あぁ~! 演じ分けができないからか!」と声を大きくする。関町もまた「役者としての実力が足りないから!」と煽った。すると、KAƵMAが「おばさん顔だからとかじゃなく?」と関町をいじり、盛り上がる。そこに田所が「実はオープニングに出てくるおばちゃんと、頭に出てたおばちゃん別人なんです」と豆知識を被せ、関町が「おばちゃんで2回くらい楽しめる」と締めた。 さらに、ドラマに出てくる店はセットではなく、実際にキラキラ橘商店街にあるお店を使った等の撮影に関する話題になると、村上が「なかなかないスケジュールらしいですよ。ドラマを10日間で12話撮るっていう」と過酷な短期スケジュールだったことを明かす。そんな中、関町だけは「俺、休みだったから(旅行へ行ってきた)。役的に二連休だったんで、じゃあ熱海行こうって」となぜか一人だけスケジュールに余裕があったことをぶっちゃける。 続けて脚本についてのトークを振られると、KAƵMAが「一話で村上が『ちょっとすみません、いいですか?』って入ってくるシーンがあるんですけど、それを何回も(村上が)練習してて」と話し出すと、その話を赤羽が引き継ぎ、「そろそろ本番が始まるってときに、(村上が)急に声を張って『ちょっとすみません、いいですか!(大声)』って練習したんですよ。そしたら、作業してたスタッフさん方がみんな『ん!?』って驚いて、ドラマ界に一石を投じるみたいな感じになって(笑)」と撮影秘話を披露し、会場が笑いで包まれる。 それを聞いていた村上は「突然でしゃばったやつみたいになって…」と苦笑い。KAƵMAが付け加えて、「それも撮影が今まさに始まるってときに『じゃあ、本番始まりまーす! 本番よーい!』みたいなときに『ちょっとすみません、いいですか!(大声)』みたいに」と当時の状況をさらに細かく説明する。村上は「俺もその瞬間『あ…』ってなって、そんなつもりなくてもみんなが見るから。今から革命的な何かが始まるみたいな雰囲気に耐えられなくて、『すみません、セリフです! 練習してました!』って(即謝りました)」と語り、盛り上がった。 ■「この作品が僕の役者としてのターニングポイントに」 会場のボルテージが最高潮を迎え、最後に一言を求められると、まずは中村が口を開く。「僕が書いた脚本にプラスでアドリブも結構入れていただいていて、助かってます。一回、僕が撮影を見に行ったときに、2時間くらい僕が書いてないアドリブのシーンをやっていて。何をやってるのかな? と思ったんですけど(笑)。そういうところもどうなっているのか、僕も楽しみなので、皆さんも楽しみにしていてください!」と笑う。 田所は「この作品が僕の役者としてのターニングポイントになると思うので、いろんな役の違いを見てもらいたいです」とボケをかまし、関町も「いろんな性別を超えた役をやらせていただいたので、ジェンダーレスの時代に一石を投じた役になっていたのかなと」と続く。 児玉もまた「とにかく時間がない中、みんなで頑張って撮ってたんで…めちゃくちゃ噛んでます!」と畳み掛ける。そんな中、KAƵMAが「もう僕は語りません。見ていただいて…このキラキラ橘商店街が活性化していけばなと。これを機にね、聖地巡礼とかね!」と言うと、聖地巡礼という仰々しい言葉に赤羽が反応し、「この通り通ったら終わりだから」とツッコミを入れる。 するとKAƵMAが「なんでテメェが(締めの言葉の順番)最後なんだよ!」とケンカを始め、村上も「マイクが喋ってる」と参戦。そんな逆風の中、赤羽は「メトロンズで次は旅番組でもね。街ブラをするっていうのはどうでしょう!」とコメントし、関町が「熱海行こう!」と伏線を回収して、会場を後にした。 取材・文=戸塚安友奈