【貴城けい×緒月遠麻】宝塚・雪組時代をともに過ごした2人が朗読劇『ラストダンスは私に』出演!【スペシャルインタビュー】|CLASSY.
――今回の公演ではさまざまなキャストの組合せがあり、おふたりが共演される回はないということで残念です。気になるキャスティングはありますか? 緒月 今回は岩谷さん役がWキャストで、越路さん役が6人いるんですよね。どの組合せも楽しいと思いますし、まったく違うものになると思いますので、できる限りいろいろ観ていただきたいです! 貴城 是非、全パターン観劇してください(笑)! 私が気になるのは、緒月とリカの同期コンビ! どんな感じになると思う? 緒月 まったくわからないですけど(笑)、私も今からとても楽しみです! ――おふたりは8期違いますが、’00年から’05年まで雪組で一緒でした。当時のお互いの印象を教えてください。 貴城 緒月のイメージといったら「熱い!」です。新人公演では私の役をやってくれましたけど、一番印象に残っているのは私が主演した『DAYTIME HUSTLER』で緒月が演じた、ハスラーを斡旋するラテン系マネージャー役です。最初の出の歌を緒月が全力ではっちゃけて歌ったのが最高で! 緒月といったらあの「熱さ!」を思い出すんですよ。 緒月 ソロで歌うのも初めてでいっぱいいっぱいだったんですが、あの一曲に命をかけていました(笑)! 貴城 演技では下級生なのに包容力も温かさもあって、「緒月、やっぱり最高!」って思っていました。 緒月 ありがとうございます! かしさん(貴城さんの愛称)は、どんなに大変なことがあっても淡々としているんです。いい意味で、ですよ(笑)! 慌ててしまったときは、かしさんを見て気持ちを落ち着かせていました。かしさんはいつもゆったりされているので、「慌てる必要はないんだ」と思えるんです(笑)。改めてお聞きしますけど、緊張とかされるんですか? 貴城 いつだって緊張しているよ(笑)! 緒月 まったく緊張しているように見えないです!
貴城 緊張して、出番前に「歌詞何だっけ?」と焦ることもたまにあります。 緒月 それ、一番恐ろしいやつじゃないですか! 貴城 頭が真っ白なんだけど、「曲がかかったら口が勝手に動くでしょ」と思っていたら、「動かなかった!」って(笑)。 緒月 それ、ダメなやつです(笑)! 貴城 でも、その時頭に浮かんだ歌詞でどうにか乗り切って、後で皆に「すみませんでしたー」と謝る。 緒月 大変なことが起きても、かしさんの場合は大事にならないんです (笑)。本当にうらやましい。 貴城 だって人間だもの。香盤表とかちゃんと確認しているんだけど、皆から「次だよ!」って急かされることがよくあるんです。私としてはわかっているんだけど、皆よりゆっくりだから心配されるのかな? あ、でもこの前は香盤表を5回は確認したのに、逆に早く出ちゃった(笑)。 緒月 早く出ても、しれーっと何事もなかった顔をして戻って来られるのがかしさんです(笑)。舞台中だけでなくお稽古中も飄々としていらっしゃいましたよね。かしさんの曲数が多くて大変そうだったので皆が「大丈夫?覚えられる?」と前のめりになって心配しても、ゆったりと腰かけたまま「うーん、大丈夫」とお答えになって(笑)、次の日にはサラッと「やってきましたー」とおっしゃるんです。いつも、さすがだなと思っていました。そして、あのけだるい感じが色っぽくて(笑)、素敵だわーとなっていました(笑)。