ダイハツ、トラック3車種2万2000台のリコール届け出…型式指定不正に絡み
ダイハツ工業による量産に必要な認証「型式指定」の不正申請に絡み、ダイハツは5日、「グランマックス」などトラック3車種計2万2616台(2020年9月~23年12月製造)のリコールを国土交通省に届け出た。国交省は1月、この3車種には特に悪質な不正があったとして、道路運送車両法に基づき、型式指定を取り消す行政処分を行っていた。
他の2車種は、ダイハツがOEM(相手先ブランドによる生産)で供給していたトヨタ自動車「タウンエース」とマツダ「ボンゴ」。
国交省によると、3車種はバッテリー固定具の開発時の検証が不十分だったため、追突されるとバッテリーが過度に動く恐れがあり、火災の発生防止を目的とした安全基準に適合していない。
国交省はダイハツによる不正のあった計45車種・エンジン4機種について、安全・環境基準への適合性を確認する独自試験を実施。この過程でグランマックスなどトラック3車種の基準不適合が新たに判明した。残る42車種・4機種については適合を確認し、すでに公表している。