エリザベス女王、ヘンリー王子とメーガン妃が娘をリリベットを名づけることを承認していなかった 2人の声明に激怒
これまでドキュメンタリーや回顧録で独自の主張を繰り広げてきたヘンリー王子とメーガン妃。2人のあるコメントにエリザベス女王が激怒していたことが明らかになった。 【写真】エリザベス女王一周忌で振り返る、英国ロイヤルたちのトラブル続きの1年
今週、王室専門家のロバート・ハードマンによるチャールズ国王の新しい伝記本『Charles III: New King, New Court. The Inside Story』が出版される。その一部を新聞「デイリーメール」が一足早く紹介している。その中にヘンリー王子とメーガン妃に第2子の娘が生まれたときのエピソードも。王子と妃が娘を女王のニックネームにちなんで「リリベット」と名付けたのはご存知の通り。これは子どもの頃の女王が「エリザベス」とうまく発音できず自分をそう呼んでいたことから生まれたニックネームで、女王の父ジョージ6世や夫のフィリップ王配など女王を慈しんだ人たちだけが使っていたものだった。息子のチャールズ国王や娘のアン王女は親しくてもそう呼ぶことはなかったという。
そのため当時一部のマスコミは「王子と妃は女王に許可を貰わずにそう名付けた」と報じた。これに対して王子と妃はスポークスパーソンを通じて声明を発表。「ヘンリー王子は発表に先立ち家族と話をしている。最初に電話をした相手は祖母のエリザベス女王だ。その電話の中で王子は女王に敬意を表して娘にリリベットと名付けたいと伝えている。祖母がこれを支持してくれなかったらこの名前は使わなかった」。つまり女王は賛成してくれたと主張、マスコミの報道に反論した。女王に許可をとっていない、と報じたマスコミに対しては法律事務所を通じて書簡を送付、法的措置を取ると宣言するほど強気の姿勢をとっていた。
しかしこれに女王は激怒。あるスタッフはハードマンに「王子と妃の説明を聞いた女王はこれまでに見たことがないほど怒っていた」と語っている。やはり「許可を取った」というのは事実とは違ったよう。さらにスタッフは「王子と妃はマスコミに対して自分たちの主張を裏付けるために宮殿を利用しようとしたが、それは拒否された」「またしても記憶は異なるかもしれない、という事態になった」とも。“記憶は異なるかもしれない”というフレーズは妃が王室にいた頃に人種差別を受けたと告発したときの王室のコメント。自分たちと王子&妃の記憶が一致しないと指摘していた。
リリベットはエリザベス女王にとって「娘」「妻」というプライベートな顔を象徴する呼び名だったはず。それが使われてしまったこと、さらに事実とは違うことを言われてしまったことは孫に優しかった女王にとっても許せないことだったよう。