札幌ドームは生き残れるのか?「新モード」でフェス型ライブイベント開催へ ”ボールパークの仕掛け人”からは愛するゆえの厳しい言葉が…
企業はドームに自社の名前や商品名をつけることで宣伝効果が期待できますが、2月末の期限までに応募はゼロでした。 一方でエスコンフィールドは開業からこの1年で、26億円の営業利益を計上しました。 「本音で話すと、別に私が札幌が憎い、施設が憎いわけではなくて、ただボタンのかけ違いがあったのはまぎれもない事実で」(前沢 取締役) 札幌ドームと決別することになったボールパークの仕掛け人は、特別な思いがあるからこそとあえて厳しい言葉を口にしました。
「やっぱり運用の仕方もしくは経営の仕方はダメだと思う。全然ダメだと思う。ネーミングライツってこのエスコンフィールドもそうですけど、別に自分の会社は名前を売りたいからネーミングライツやるっていうのは、実は目的の半分以下。A社が札幌ドームのネーミングライツを買って、そのA社がどういう事業を札幌ドームでできるんですかって、ここまで踏み込まないと何億円のディール(取引)なんて決まるわけない」(前沢 取締役) 不動産開発の「日本エスコン」はエスコンフィールドのネーミングライツを取得しただけでなく、ファイターズ、北広島市と共同で地域の開発に取り組んでいます。
これが札幌ドーム活性化のヒントになるのでしょうか。 「今こそ『あそこの地域全体として何が必要なの?』っていうふうな話を改めて問う必要がありますし、札幌という一つの大きな町で見た時に、あの場所に何があるべきかというふうな話を考えた方がいい」(追手門学院大学 社会学部 上林 功 准教授) 札幌ドームは間もなく開業から23年を迎えます。 市民の財産としてどう活用していくか。 大きな岐路に立たされています。 「この球場(エスコンフィールド)があるのも、このエリアがあるのも札幌ドームっていう施設がなければここはなかったんですよね。やっぱり忘れちゃいけない場所だし、20年間お世話になってファンの人たちもファイターズに対する愛着もあるけども、やっぱり施設に対する愛着もあるんで、このなんか複雑な心境をきちんとやっぱり人の力を持って解決すべきじゃないかと。人なんですよ。施設が悪いなんてことは基本ないです」(前沢 取締役)
UHB 北海道文化放送
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