名作ダウン「ザ・ノース・フェイス ヌプシ」の歴史について【秒で分かる、大人のための名作アウター学】
1966年に米国サンフランシスコで創業したザ・ノース・フェイスは、高品質のグースダウンを使用した寝袋やダウンパーカの原型といわれるシエラパーカでヒットを飛ばし、アウトドアシーンをリードしていた。チベット語で「西の峰」を意味するヌプシは、1992年に“エクスペディションシステム(過酷な気象条件に対応するレイヤリング)”の一環として開発されたダウンジャケットだ。 【写真】ヌプシの新作も! 大人が持つべき「名作アウター」の歴史と最新アイテムをもっと見る!
ザックを背負ったときに摩耗する肩部分をナイロン生地で切り替えたデザインが印象的なヌプシは、その防寒性で冬は氷点下になるN.Y.のヒップホップクルーに歓迎された。90年代にはウータン・クランのメンバーやナズなどがMVで着用し、ストリートシーンへと進出。2010年代はシュプリームのコラボやカニエ・ウェストなど影響力のあるラッパーやセレブが愛用して人気が再燃。2018年からはリサイクル素材のグリーンダウンを採用するなど、サステナブルな素材にシフトしている。