劇場アニメ『ベルサイユのばら』18世紀フランスを再現した美麗な美術ボードが公開!
革命期のフランスで懸命に生きる人々の、愛と人生を鮮やかに描いた池田理代子の代表作「ベルサイユのばら」。1972年より「週刊マーガレット」にて連載され、累計発行部数は2000万部を突破している。連載中から読者の熱狂的な支持を集め、宝塚歌劇団による舞台化やテレビアニメ化もされたこの名作が、2025年春に完全新作の劇場アニメとして上映されることが決定した。 【写真を見る】オスカル、マリー・アントワネット、フェルゼンが出会う仮面舞踏会の会場、オペラ座 将軍家の跡取りで、“息子”として育てられた男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(声:沢城みゆき)に、隣国オーストリアから嫁いできた気高く優美な王妃マリー・アントワネット(声:平野綾)、オスカルの従者で幼なじみの平民アンドレ・グランディエ(声:豊永利行)、容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(声:加藤和樹)。彼らは栄華を誇る18世紀後半のフランスはベルサイユで出会い、時代に翻弄されながらも、それぞれの運命を美しく生きる。 監督は「アオハライド」の吉村愛が務め、脚本は「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの金春智子、キャラクターデザインは「初恋モンスター」の岡真里子が担当。音楽プロデューサーとして「進撃の巨人」の澤野弘之が参加し、NHKドラマ「大奥」のKOHTA YAMAMOTOが澤野と共に音楽を手掛ける。さらに、アニメーション制作を「呪術廻戦」などのMAPPAが務め、精鋭のスタッフが集結した。 本日7月14日は、フランス革命の発端となった1789年7月14日のバスティーユ牢獄襲撃を記念する、フランスの“革命記念日“。それにあわせて、本作の美術設定画7点が解禁された。アントワネットが暮らすベルサイユ宮殿にオスカルが家族と暮らすジャルジェ家、フランス革命とも関係が深いパリの歴史的な場所であるコンコルド広場、オスカル、アントワネット、フェルゼンが出会う仮面舞踏会の会場、オペラ座などなど。どれもが麗しい時代を象徴する“ときめき”のゴージャスな場所であることはもちろん、感情を揺さぶる大事なシーンの舞台となっている。 『犬王』(21)や「ベルセルク」三部作などを手掛けてきた美術監督の中村豪希は美術設定のこだわりについて、「ベルサイユ宮殿含め当時の貴族社会を華やかに彩った豪華な建物の装飾などは、こだわった点であり苦労した点でもあります」とコメント。続けて、注目してほしいポイントについては、「ベルサイユ宮殿は外観、内観含めまして可能な限り資料を調べ、それぞれ個性的な室内の装飾、庭園の雰囲気などを再現しております。パリの街中などは革命に向かって雰囲気が変わっていく様も表現しております」と説明している。 18世紀後半の装飾や繊細なデザインといった建築様式にこだわることで、華やかで、繊細で、美しい「ベルばら」の世界観を再現。この美しい世界観と共に、革命期のフランスで懸命に生きる人々の、愛と人生を鮮やかに描いた物語がスクリーンに甦る! ■<コメント> ●中村豪希(美術監督) 「ベルサイユ宮殿含め当時の貴族社会を華やかに彩った豪華な建物の装飾などは、手数を入れて描き込んで行くことでしか表現できませんのでそこはこだわった点であり併せて苦労した点でもあります。ベルサイユ宮殿は外観、内観含めまして可能な限り資料を調べ、それぞれ個性的な室内の装飾、庭園の雰囲気などを再現しておりますので注目してみていただければ幸いです。パリの街中などは監督のこだわりでもありますが革命に向かって雰囲気が変わっていく様も表現しておりますので注目していただければと思います」 文/平尾嘉浩