Mrs. GREEN APPLE「“ひとりに帰る時間”に寄り添える楽曲であれたら」新曲『ナハトムジーク』制作エピソード
◆レコーディングで愛のある無茶ぶり 若井:あと、レコーディングのエピソードで言うと……たしか当日に「この部分、ちょっとギターフレーズ新しいのを入れてみてよ」みたいな。まあ、これは元貴あるあるなんですけど。愛のある無茶ぶりみたいな(笑)。 藤澤:恒例になってるのが怖いけどね(笑)。どうでした? 若井:これ、シンプルなギターワークだったんですよ。でも、Dメロの部分で動くフレーズを入れたら面白いんじゃないか、ということで。 藤澤:(音が)開けていくところね。 若井:そう。当日は元貴も一緒に考えて、「ああでもない、こうでもない」ってしながらレコーディングしていきましたね。でも、そのおかげでかなり印象的なところになったんじゃないかな、と思います。
◆MV撮影裏話 藤澤:今回は夜空……! 星……! という壮大なスケールでしたけど。実際はCGで、グリーンバックとかそういうところで撮影するわけで。でも、水は本当に張ってたんだよね。あの水が本っっっ当に冷たかった(笑)。 若井:そうね(笑)。 藤澤:朝早くから次の日の朝早くまで撮ってたけど、どれだけ時間が経っても、あの温度は変わることはなかった(笑)。ずっと冷たかった! 何回もテイクを重ねるじゃないですか。何回も乾かして→入って→乾かして→入って……ってね(笑)。いままで経験したことないMV撮影だったね。 若井:いや、そうなのよ! あれは、初めての経験だったなぁ。演技もね……ミュージックビデオでも、特に僕と涼ちゃんは楽器を持って表現することが多いけど。楽器も一部分で出てくるけど、楽器を持たずに体ひとつで表現するっていうのはかなりチャレンジングだったよね。 藤澤:若井の演技を見て、スタッフさん泣いてたよ。 若井:本当に!? 藤澤:うん。すごくいい撮影だったから。 若井:そうなんだ! 演技にもそれぞれの性格がかなり現れてたというかさ。決め込んだ演技じゃなかったじゃん。「ここでこう動いてください!」とか、そういうことじゃなくて、「自分たちが感じた『ナハトムジーク』で表現したいことを、体と空間で演技してください」っていうのだったから。本当に、それぞれのキャラクターが出てるというか。それも、おもしろいですよね。 藤澤:MVも楽曲も、じっくり楽しんでほしいなと思います! 若井:お願いします!