600年の伝統、寒中のみそぎ祭 岐阜・葛懸神社で130人が清めの祈り
600年以上の歴史があるとされる岐阜市池ノ上町の葛懸(かつらがけ)神社の「みそぎ祭」が14日、長良川河畔であり、寒風の中で約130人の裸男が水に漬かって身を清めた。 出雲から神様を迎えるのを前に、お供えのご飯とイワシ、大根を用意する禰宜(ねぎ)が心身を清める祭事。起源は不詳だが、応永の大飢饉(ききん)(1420年)以前から続くと伝わる。 氏子や子どもに加え、インターネットを通じて公募しており、カナダや北海道、山口県からの参加も。下帯に鉢巻き姿で神社を出発すると、「ワッショイ、ワッショイ」とかけ声を響かせながら、水温8度のみそぎ場に到着した。 子ども、禰宜役の下宇宿(しもうすき)勲さん(46)=岐阜市=に続いて約100人が一斉に駆け出し、水しぶきを上げて川に入ると、肩まで漬かって神妙に手を合わせた。最後は岸辺で輪になって下宇宿さんを担ぎ、気勢を上げた。
岐阜新聞社