阪急阪神HDの角会長が謝罪 宝塚劇団員急死巡り株主総会で「再発防止に取り組む」
阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が14日、大阪市内で開催され、子会社の阪急電鉄が運営する宝塚歌劇団で昨年9月に劇団員の女性が急死したことを巡り、角和夫会長が「株主はじめ、多くの皆さまにご心配をおかけしておりますことを心よりおわび申し上げます」と謝罪した。 角会長は総会の冒頭で問題に触れ、「二度とこうした問題を発生させないよう、一丸となって再発防止策に全力で取り組んでおります」とも述べた。今年2月まで歌劇団の理事を務めていた角会長が、一連の問題について公の場で謝罪するのは初めて。 問題を巡っては、女性の遺族側は過重労働や上級生によるパワーハラスメントがあったと主張。歌劇団側は当初、外部の弁護士らによる調査報告書に基づき、パワハラについては「確認できなかった」とした。 しかし、遺族側の反論を受け、パワハラによる心理的負荷があったことを認め、今年3月に角会長ら首脳陣が遺族に直接謝罪するなどし、遺族側と最終合意した。 角会長は歌劇団と宝塚音楽学校の理事を務めていたが、責任を取る形で2月末までに退任した。