センバツ交流試合 1試合やり通せ 鳥取城北、OBが激励 /鳥取
◇パラ選手・政成さん「前を向いて」 中止になった今春の選抜高校野球大会の出場32校を招待して8月に開かれる甲子園高校野球交流試合(センバツ交流試合)に出場する鳥取城北ナインを、やり投げで東京パラリンピック出場を目指しているOBの政成(まさなり)晴輝(はるき)さん(22)=コカ・コーラBJI=が23日訪ね、「交流試合の1試合をやり通してほしい」と激励した。【野原寛史】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 政成さんは同校合格後に目の難病が判明。視力が大幅に低下し、選手としてプレーはできなかったがノッカーや応援団長を務め、3年の夏に甲子園に出場したチームを支えた。野球部引退後、肩の強さを生かせるやり投げに出会い、国内のパラ大会で優勝するなど実績を残している。 同社が協力する東京五輪の聖火リレーのイベントで鳥取城北高が書道パフォーマンスを予定している縁で、政成さんら社員が同校に自社製品の飲料を贈呈。続いて野球部に足を運び、吉田貫汰主将(3年)ら後輩の全部員に「壁にぶつかっても前を向いてほしい。自分もパラリンピックを目指すので、皆さんもやると決めたことをやりきってください」などと語りかけた。 新型コロナウイルスの影響で政成さんは拠点の大阪府内では本格的な練習を再開できていないが、9月に予定されている大会を目指しているという。