原沙知絵さん(45歳)海外転勤帯同で気づいた、夫と仲良く暮らすコツ|美ST
私を幸せにできるのは私、美容のモチベーションも自分のため。誰かのためでなく、“自分のために綺麗でいること”が心地よく幸せに生きる基準になり、周りをもハッピーにできる。俳優としてデビューし、オーストリアでの生活も経験、幅広く活躍されている俳優の原 沙知絵さんに自愛の秘訣を伺いました。
心身を整える術を日々の衣食住で試行錯誤して旅を通して自分を見つめなおすこと=「自分を知る」ことこそが自愛
■お話を伺ったのは……俳優 原 沙知絵さん(45歳) 《Profile》 1997年に19歳で俳優デビュー。テレビ朝日「特捜9」シリーズを始めドラマ、映画、紀行番組、雑誌などで幅広く活躍中。自然療法の魅力を学んだことがきっかけで、自身もセラピストに。 生まれが九州・福岡で、他愛精神が強い、亭主関白な夫を女性が支える文化の中で育ったせいか、自分を犠牲にしてでも他人が喜ぶことが価値観でした。20代は仕事に夢中で体のことは後回し。結果、不調に悩んだこともあり自然治癒力を高める自然療法と出合いました。 それを機に自分を最優先して自分のペースで過ごすような意識改革に。その傍には3歳年下の男性との結婚も。40代直前には夫の海外勤務で2年間ほどオーストリアのザルツブルクで生活しました。お互い与え合うパートナーはかけがえがないからこそ自分のことは自分で満たし、高める努力をする。ご機嫌で暮らすことが心地いい関係を築き、持続可能な美も健康も手にできるんじゃないかと思ったんです。魂と体のSDGsですね(笑)。 快適に過ごすために心身と向き合い、毎日を実験するかのように楽しんでいます。私は、仕事で使える体の維持が最重要です。仕事がある時はヴィーガン、休日は体が求めるものをバランスよく食べる緩急ある食生活が合っているとわかりました。 ハーブやアロマのような、副作用がなく五感と成分から改善を期待できる植物の力で、不調は早めにケアして軽やかに。週一のパーソナルピラティスと毎日の自宅エクササイズで、人生で一番強くしなやかな体になりました。 海外旅行で価値観の違う人々や文化、自然と戯れ、心身を研ぎ澄ます。様々なハーブ酒を手作りする時間は愉しく、ときには音楽やラジオを聞き料理しながら飲んで歌って踊る!自愛のための取扱説明書が、45歳の今、最大値になりました。 年齢とともに取扱説明書は変化し、差し替えもあれば追加もあるでしょう。これで完成という終わりはないからこそ、己を正しく知り心地よさを更新し続ける旅を楽しんでいます。