主砲・モイセエフも「理想のキャプテン」と信頼度100%! 鈴木貫太(豊川)は甲子園でも守備で魅せる!
最初の練習試合で勝てず悩むも、今ではチームメイトが信頼を寄せる理想のキャプテンに
主将になったのは、3年生から強い推薦があったという。その経緯を聞いて鈴木は 「先輩たちから推薦があったのは嬉しいですし、結果で応えることが先輩たちへの恩返しと考えていました」 秋は結果を残すために心を鬼にして、チームメイトを引っ張った。三輪 優輝コーチによると、指導者がいないところでも、選手にしっかりと厳しく指摘する鈴木の姿が見られたという。主砲のモイセエフも全幅の信頼を寄せる。 「最初は弱いといわれていて、練習試合も勝てない時期もありました。だんだん悩んでいく貫太の姿を見ていましたが、それでも諦めずに引っ張ってくれたことが結果につながったと思います。 叱るところは叱って、喜ぶところは喜び合って、理想のキャプテンです。グラウンドに入ればスイッチが入って、引っ張ってくれます。この人についていきたいと思わせるものがあります」 昨秋は東海大会優勝。神宮大会でもベスト4に進出した。躍進を見せた秋だったが、課題も見つかった。 「この秋はエラーも出て、課題も多く出た大会でした。基礎練習をしっかりとこなして、実戦になったときに活かしていきたいと思います。打撃は飛ばす力がないので、この冬をしっかりと作り直して、新基準バットになりますので、捉える力が大事になると思っています。また守備では打球が弱くなる可能性が高いので、しっかりと前進して処理できるようにしたいですね。そして一戦一戦を全力でぶつかって勝ちにいきたいと思います」 センバツは初戦で阿南光と対戦する豊川。好投手・吉岡 暖投手は最速146キロを誇る速球派右腕で、簡単に打ち崩せない。神宮大会の高知戦の後半で高知投手陣を攻略したような粘り強い戦いが求められる。 信頼感バツグンのキャプテンが、攻守でレベルアップした姿を見せてくれるはずだ。 <鈴木 貫太(すずき・かんた)> 右投げ左打ち 164センチ54キロ 2006年9月19日生まれ 蒲郡市立塩津小 蒲郡市立塩津中(岡崎葵ボーイズ) 1年夏から公式戦に出場 2年夏は2番ショートとして出場 2年秋から主将に就任。 秋の公式戦成績は17試合で53打数14安打、10打点、打率.283