【ヴァンラーレ八戸】ひょう被害リンゴ、販売を支援 “地域のために”を実践
6月に八戸市南郷で発生した、ひょうによる果樹被害を支援しようと、市農業経営振興センターとサッカーJ3のヴァンラーレ八戸は3日、同市多賀多目的運動場でリンゴ販売会を開催した。ヴァンラーレのホーム戦に合わせて実施。サポーターらは、傷やへこみがあってもおいしく実ったリンゴを買い求めていた。 6月13日に南郷頃巻沢、島守両地区に集中的に降ったひょうで、27戸20・75ヘクタールの園地のリンゴ284・5トンに被害が発生。傷で販売価格が下がり、収量も減少したため、被害額は1280万円に上った。 頃巻沢の農家犾守弥千代さん(53)は「30分くらい降って、外に出てみると半分がだめになっていた」と当時を振り返り、傷の程度が軽いものだけを残す作業が新たに生じたという。 3日は、地域貢献を掲げるヴァンラーレが場所を提供し、農家らが市内外から訪れたサポーターらに、傷ありを含めたリンゴ約500キロを販売した。 家族と一緒に購入した階上町立道仏小2年の内城心里(みのり)さん(7)は「おいしくて二切れ食べた」と笑顔。犾守さんは販売会実施を感謝しつつ、「南郷のリンゴもおいしいと知ってもらう機会になれば」と話していた。
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