【詳報】インフル警報を岡山県発令 過去10年で2番目の早さ
岡山県内でインフルエンザの患者が急速に増えているとして、県は26日、11月21日から出していたインフルエンザ注意報を警報に切り替えた。警報の発令時期は過去10年で昨季(12月1日)に次いで2番目に早い。年末年始で人の動きが活発になり、集まる機会も増えることから、感染防止策の徹底を呼びかけている。 県内84カ所の指定医療機関で直近1週間(16~22日)の1施設当たりの患者数は31・95人と発令基準の30人を超えた。前週(9~15日)の11・02人から約3倍に増えており「例年と比べて急速に感染が拡大している」と県疾病感染症対策課の担当者は警戒を強める。 保健所別の直近1週間の患者数は倉敷市39・63人、備中38・25人、岡山市30・32人、備前29・27人など。今季は若年層の感染が目立ち、14歳以下で全体(5030人)の6割弱を占めた。ウイルスは主にA型という。 同課は新型コロナウイルス感染症も増加傾向にあることから、マスクの着用▽手洗い、手指消毒▽高齢者や基礎疾患のある人らは人混みを避ける―といったいずれにも共通する予防を呼びかける。 日笠正文課長は「年末年始にかけてかかりつけ医が休みに入る可能性もある。発熱した場合の早めの受診も含めて改めて対策を徹底してほしい」と話している。