【全日本ロードレース第7戦直前!】公開テストはヤマハファクトリーがリード 水野+ドゥカティ、Honda勢の巻き返しは!?
DUCATI水野は1分31秒252で4番手! 初の岡山へ挑む
そして前戦オートポリスで苦戦したDUCATI Team KAGAYAMAの水野涼が1分31秒252で4番手。当然、岡山をDUCATIで走るのは今回のテストが初めてだったが、テストが中止になってしまったオートポリスと違いレース前に走る機会があったことは大きかったと語っていた。 「もっとコース(岡山国際サーキット)に(DUCATIが)合っていると思っていましたが、実際に走ってみないと分からないですね。最初に走ったセットが外し過ぎていたので、そこからアジャストしていきました。目標タイムには届きませんでしたが、アベレージも上がりましたし、レースウイークでさらに底上げして挑みたいですね。ライディング面でも課題があるので、しっかり対応していきたいです」と水野。 Honda Dream RT SAKURAI HONDAの伊藤和輝、JAPAN POST Honda Dream TPの高橋巧、AutoRace Ube Racing Teamの津田拓也も1分31秒台に入れており表彰台を狙っている。SDG Honda Racingの名越哲平も前戦オートポリスで復調してきており、今回も上位に絡んできそうだ。 公開テストを終えた時点ではヤマハファクトリーの岡本と中須賀が一歩リード。これを野左根と水野が追っている状況だが、水野の方がノビしろがありそうだ。
他クラスも見逃せない展開に!?
ST1000クラスは、ポイントランキングをリードするSDG Team HARC-PRO.の國井勇輝がセッションをリードし、公開テスト初日にマークした1分33秒362がトップタイムとなった。一方、暫定ランキング2位につけるKawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介は1分34秒328がベストと苦戦気味。その間には、DOG FIGHT RACING TEAMの豊島怜、代役参戦のAstemo Honda Dream SI Racingの羽田太河、TOHO Racingの國峰啄磨、荒川晃大(MOTOBUM HONDA)などがいる。また伊藤元治(MOTOBUM HONDA)も調子がよく、3日目にはトップタイムをマーク。総合でも2番手となっており、レースでも結果を残したいところだ。 國井と岩戸のポイント差は23ポイント。最終戦MFJグランプリは、ボーナスポイントが3あるため28ポイント差をつければ岡山ラウンドでシリーズチャンピオンが決まる。ARRC ASB1000クラスとのダブルタイトルも現実味を帯びてきている。 ST600クラスもチャンピオンが決まる可能性が高い。前戦オートポリスで痛ましいアクシデントがあり、レースがキャンセルされたため、予選順位でハーフポイントが与えられることになった。ここまでゼッケン1をつけるSQUADRA TIGRE TAIRA PROMOTEの阿部恵斗が全てトップで終えており、岡山での公開テストでもトップタイムをマーク。今回も優勝候補の最右翼と言える。これに待ったをかけたいTEAMKENKEN YTCHの長尾健吾が、どんな走りを見せるか!? J-GP3クラスは、前戦オートポリスで圧勝したP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹がポイントリーダーを奪取。公開テストでもトップタイムをマークしており、この勢いのまま4年連続チャンピオンに邁進したいところだ。タイトル争いを繰り広げているJAPAN POST docomo business TPの若松怜もタイムでは肉薄しており、昨年優勝した岡山で流れを引き寄せたいところだ。ただ一人KTMを駆るTEAM NAOKO KTMの高杉奈緒子、JAPAN POST Honda Dream TPの岡崎静夏も調子を上げてきており、表彰台争いを繰り広げそうだ。
佐藤“ことぶき”寿宏