宝塚 星組トップ娘役・舞空瞳 本拠地に別れ「礼さんが手を離さず導いてくださった」
12月に退団する宝塚歌劇団星組トップ娘役・舞空瞳が22日、兵庫・宝塚大劇場で「記憶にございません!/Tiara Azul -Destino-」の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。 【写真】抱き合う2人 礼真琴とサヨナラショーで笑顔の舞空瞳 舞空は約20分のサヨナラショーで、トップスターの礼真琴との「ロミオとジュリエット」デュエットや男役や娘役を率いて華麗なダンスを披露。スターの暁千星や極美慎、同期の天飛華音と共にキュートに歌い踊った。 黒紋付きに緑の袴の正装で大階段を降りてくると、礼と天飛から花束を受け取った舞空。「10年前の受験の日、どうかこの夢の世界の一員にさせてくださいと、宝塚大橋から深く頭を下げました」と振り返った。「大好きな宝塚で、たくさんの感情を知りました。自分の未熟さ、不安で押しつぶされそうな自分の心の弱さ、もろさに気づかされました。でもどんなときも礼さんが手を離さず、導いてくださいました」と瞳をうるませ感謝。「東京公演の最後の日までかけがえのない日を記憶に残して、さらにさらに娘役として精進してまいります」と芝居のタイトルにひっかけ、宣言した。「こんなに満ちたりと気持ちでいられるのは琴さんのおかげです」と再度礼に感謝した。 また礼も「いま袴をはき、舞空瞳のさよならショーで輝きを増した4名、この仲間とともに舞台を作る喜びを感じています」とあいさつ。カーテンコールに舞空と登場すると「東京公演もこの2人をよろしくお願いします」と客席に呼びかけた。 舞空は2016年に102期生の首席で入団し、花組に配属。可憐で超絶スタイル、さらに確かな技術に裏打ちされたダンスは、男役の魅力を引き立てていた。19年に星組へと組替え、同年10月に礼真琴の相手役として、星組トップ娘役に就任。同じ首席入団同士の実力派トップコンビとして、人気を誇った。 星組東京宝塚劇場は10月19日~12月1日。