堀井学衆院議員を任意聴取 公選法違反事件で東京地検特捜部
堀井学衆院議員=自民離党、比例北海道=側が、選挙区内の複数の有権者に香典を渡したとされる公選法違反事件で、東京地検特捜部が堀井氏から任意で事情聴取したことが21日、関係者への取材で分かった。事件に関する認識などを確認したとみられる。 特捜部は香典を持参したとされる元秘書らを既に複数回聴取。18日には、公選法違反容疑で東京・永田町の堀井氏の議員会館事務所や、北海道登別市の自宅などを家宅捜索していた。 事務所関係者によると香典の額は1万~数万円で、枕花を送った疑いもある。香典の金額はLINEのグループチャットで協議したとみられる。堀井氏は事務所内で違法性を複数回指摘されたが「慣例としてやってきた。いきなりやめることはできない」とし、提供を続けるよう指示していたという。 有権者に対する違法な寄付は公選法などの規定で時効は3年とされており、特捜部は2022年ごろを集中的に捜査し、裏付けを進めているもようだ。堀井氏は派閥から計2196万円の還流金を受領。政治資金規正法違反容疑の告発状も出されている。