杉野遥亮、俳優として大事にしていること 「“どれだけ自分の全力を出せたか”の積み重ね」
杉野遥亮「“この人みたいになりたい”という目標は作らない」
ーー今回は主演という立場ですが、現場での振る舞いなど意識していることはありますか? 杉野:昨年、『ばらかもん』(フジテレビ系)を主演をやらせていただいた時は意識していました。「主演ってなんだろう」「座長ってなに?」と。今回も意識していないわけではないけれど、主演でもそうじゃなくてもやることは変わらないなと思ったんです。ただ、主演は一番長い時間その作品で演技をさせてもらう立場であり、軸となっていくので、「とにかくいい演技をしなければ」と思って頑張っています。 ーー『ばらかもん』を経て、考えに変化があったんですね。 杉野:意見をちゃんと伝えられるようになったのは大きいです。今回はとくにオリジナル作品だからこそ、疑問に思ったことはどんどん聞いています。 ーー原作ものとオリジナル作品では向き合い方もまた違うのでしょうか? 杉野:原作ものをやる時は、大事な軸をブラさないように、作品を愛してくれている人に失礼がないように、というのを一番に考えています。ただ、オリジナル作品の時も同じようなことには気をつけているので、向き合い方としては変わらないかもしれません。 ーーもうひとつの主演ドラマ『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』(WOWOW)も同時期に放送されますが、なにか今後の展望や目標があれば教えてください。 杉野:僕は“この人みたいになりたい”というのを、あまり作らないようにしているんです。特定の人を目指したとしても、すでにその人がいるので。だから、どれだけ自分の全力を出せたかというのをこれからも大事にしていきたいです。たとえ後悔が生まれたとしても、それを消化できるような日々を過ごしていく。その積み重ねだと思います。
宮川翔