低いタックルで初戦突破へ 熊本県代表の九州学院、28日の1回戦で倉敷(岡山)と対戦 全国高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会は27日、51校が出場して大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。熊本県代表で2年連続5度目の出場の九州学院は28日の1回戦で、重量FW陣を擁する倉敷(岡山)と対戦する。 2013年以来の初戦突破を目指す九州学院は、守備を最重要視する。1対1で負けない低いタックルを基本に、倒し切れない場合でも2人目が素早くフォローに入る。熊本県大会決勝の熊本工戦でも低いタックルを繰り返し、1トライに抑えた。ナンバー8の下林蒼主将は「守備でリズムをつくって、攻撃につなげたい」と思い描く。 攻撃では、タックルを受けた選手が倒れる前に次々と細かいパスをつなぎながら前進を図る。中心は突破力が高いフッカー山﨑由太郎と下林主将。要所で2人につなげるかが勝負の鍵を握る。体重103キロながら機動力が高い山﨑は「相手の隙をついてトライを奪いたい」。バックスはCTB吉田武之介を中心にキックの精度が高く、相手陣に確実に攻め入る。
倉敷は4年連続4度目の出場。玉島との岡山県予選の決勝は12トライ、無失点で圧勝した。平均体重96キロのFW陣は九州学院を4キロ上回り、モール攻撃に威力がある。 九州学院の岡本直大監督は「自分たちが相手FW陣の圧力に負けない守備をできるかが重要」と分析する。 現チームの主力のうち下林主将ら8人は1回戦敗退だった昨年大会を経験。その悔しさを胸に「3年間の集大成をぶつける」(下林主将)と、気合を入れて大舞台に挑む。(水田智) 【九州学院】 監督 岡本 直大 PR 赤川 健心② 188センチ 96キロ 錦 HO 山﨑由太郎③ 176センチ 103キロ 東部 PR 田浦 剛成③ 188センチ 108キロ 人吉二 LO 樋口 賢介③ 172センチ 88キロ 帯山 LO 徳田 大和② 190センチ 94キロ 鶴城 FL 石原 由智② 168センチ 83キロ 九州学院