5Gの変革がデジタル化に更なる原動力をもたらす 中国
【CNS】第5世代移動通信システム(5G)はデジタルトランスフォーメーション(DX)とデジタル経済の発展を加速させる重要なエンジンであり、社会の生産方式と人々のライフスタイルに大きな変革をもたらしている。 昨年12月6日、中国科学技術部と河南省(Henan)政府が共催する「2023世界5G大会(World 5G Convention)」が河南省鄭州市(Zhengzhou)で開幕した。大会のテーマは「5Gの変革、共に未来を描き出す」で、5Gの不断の進化・革新の持続的推進を目標に、融合・共同創造、協同・革新、開放・ウィン・ウィンのグローバルなテクノロジー協力システムと産業エコシステムの構築の推進を目指す。 科学技術部の陳家昌(Chen Jiachang)次官は挨拶の中で、現在、中国は世界最大規模の技術的にも先進的な5Gネットワークを構築しており、5Gは新たなテクノロジー革命と産業変革の最も代表的かつけん引的な技術として、グローバルDXのプロセスを加速的に推進していると指摘した。 5G技術は活力に満ちた革新のエンジンであり、さまざまな業界で大活躍している。5Gの融合応用は、国民経済の97のカテゴリーのうち67に及んでおり、生産・生活を支え、産業のデジタル化の難点を解決し、伝統的な産業の構造転換・高度化をサポートしている。 中国工程院の鄔賀銓(Wu Hequan)院士は、5G産業の融合応用は、規模化の発展の重要な時期を迎えており、異なる産業・領域が共同で領域間の融合の困難な点を解決し、技術標準を進化させ、効果的なビジネスモデルと技術ソリューションを探求する必要があると述べている。 「5Gは、規模化された応用の開発と新たな技術革新の重要な時期にある」と、中国移動通信集団(チャイナモバイル、China Mobile)役員の李丕征(Li Pizheng)氏は述べている。 李氏は、5Gを電池レスモノのインターネット(IoT)、確定性通信などの新技術へと進化させることを加速し、5Gと人工知能(AI)、計算力、新世代の情報技術との融合革新を推進する。同時に、産業融合の深化を強化し、5Gの標準化を通じて規模化を推進し、5Gの産業間協調融合を持続的に推進し、5Gの規模化プロセスを全面的に加速させることを提案している。 「5G応用の着実な深化のためには、まだ高確定性通信能力の不足という課題がある」と、中興通訊(ZTE)の李自学(Li Zixue)会長は語る。 鄔院士は、生成系の大規模言語モデル(LLM)の開発に基づく業界モデルと5G-A技術により、5Gネットワークの能力を向上させ、業界の5Gに対する需要がさらに刺激されることが期待されると述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。