佐賀県で野生のイノシシ2頭が豚熱に感染 九州で野生のイノシシの感染が確認されたのは初
FBS福岡放送
佐賀県は、唐津市で捕獲した野生のイノシシ2頭が豚熱(CSF)に感染していたと6日、発表しました。野生のイノシシへの豚熱感染が九州で確認されたのは初めてです。 県によりますと、5月30日、佐賀県唐津市東山で、弱っていた野生のイノシシを見つけた人が猟友会に連絡しました。6月3日にも唐津市東山で野生のイノシシが捕獲され、2頭を検査したところ豚熱と確認されました。 九州で野生のイノシシへの豚熱感染が分かったのは初めてです。
唐津市では去年8月、養豚場で豚熱の感染が確認され、1万頭以上が殺処分されましたが、佐賀県は今回との関連性は低いと見ています。 佐賀県は県内27の養豚場に対し、飼育している豚、合わせて6万4800頭に異常がないか確認するよう呼びかけています。その後、異常は確認されなかったとしています。 豚熱には有効なワクチンがあり、養豚場の豚はワクチンを接種しているため、豚の移動や搬出の制限は行わないということです。
県は5日午前、対策本部会を設置して、猟友会の協力のもと、捕獲場所の周辺で野生のイノシシの検査頭数を増やすことを確認しました。また、国の指定を待って野生のイノシシへのワクチン散布計画が承認されれば、散布を行うとしています。 農水省によりますと、豚熱が人間に感染することはないということです。 佐賀県によりますと、野生のイノシシの豚熱感染は5月29日時点で、全国35都府県で7345頭が確認されているということです。(佐賀県分は含まず)
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